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ふわっと球が宙を舞う。
これが夢なら俺の好きにしていいよな…？
思い切り踏み切って腕を振り下ろす。
手の平に少々の痛みを感じる。
球がコートに打ちつけられた音の後に雄叫びが聞こえた。
高｢やったな優！！勝ったぞ！！｣
と言う声と共に揉みくちゃにされてようやく我にかえる。
長い夢を見ているようだった。
何だったんだろうあのデジャヴは。
どうやらこちらのチームの勝利らしい。
福｢俺の出番なんてないくらい凄かったで｣
褒めてもらえるのは嬉しいけど、途中からの記憶がまるでない。
今までにかけられたマイナスな言葉が頭をよぎる度に力が出てきたのだけはわかったけど。
その頃、相手チームは俺のことを鬼呼ばわりして、
俺を怒らせるのはやめようと誓っていたらしい。
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作者名：しぃ | 作成日時：2019年12月7日 11時
