粟田口の七男は…【更新停止中】 (ページ8)

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薬研side

薬『大将、鶴丸の旦那、三日月の旦那は【くろゆり】という花の花言葉をしっているか？』
椎名「確か、【呪い】だったような気がする……それがどうかしたの？」
薬「…人一の本名は、【黒百合藤四郎】だ」
三「黒百合藤四郎…呪いの刀というわけか？」
薬「あぁ、そうだ…此処からは昔の話をする

人一は一兄、喰兄、ずお兄、俺っち、乱、厚に続いて粟田口吉光に打たれた刀だ。
人一と会った時は一兄達も俺っちもとても喜んでいた。
しかし、人一が打たれたその夜に事件が起こった。
盗賊団が屋敷に入り込んだんだ。
盗賊団は吉光の部屋に入った。その時人一は吉光の部屋にいたんだ。盗賊団は綺麗な見た目と
強そうだからとを人一盗もうとした、しかしそれを吉光がみてしまい…
盗賊団は吉光に見つかってしまったからと、
人一で吉光を刺して、殺した…
俺っち達はその光景を見てしまった。人一は、
人一『兄様、助けて……』
と手を伸ばしたが、一兄は恐怖心からか、弟達を守ろうとしたせいか、助けを求めた手を払ってこういった。
一「お前なんか、兄弟なんかじゃない！出て行け！」
人一『兄…様？兄様！』
一「早く出て行け！」
人一「兄様！………そっか、もういいや、じゃあね、バイバイ」
人一はそのまま連れ去られていった。俺っち達は連れ去らる人一を見ていた。それから、盗賊団は捕まり、人一は色んな所に行ったが、どこも不幸な事が起こり人一は……」
そう言うと俺っちは涙を堪えきれず、流してしまった。
椎名「……」
鶴「……」
三「…それで、人一は黒百合藤四郎……呪いの刀という名前が付けられたのだな？」
薬「…あぁ、俺っちは何も出来なかった、助けてあげられなかった。」
椎名「…そんな事……」
薬「俺っちは、人一の事を助けられなかった。怖かったんだ。」
そう言うと三日月の旦那は俺っちの頭を撫で、無言で部屋を出た。
椎名「……そろそろ、夜遅いし寝ようか」
鶴「あぁ…薬研、話してくれてありがとな」

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三日月side
部屋を出ると、柱の近くに水色の髪が見えた。
あれでも隠れているつもりなのだろうか。
それに少し笑ってから、
三「手を振り払ったか……ひどい兄だな…」
そう言うと水色の髪が少しピクッと動いた。