始末屋SixTONES (ページ4)

今日:20 hit、昨日:18 hit、合計:534,726 hit

4. ページ4

『あの、私突然両親に逃げろといわれて何が何だかわからないんです。

両親は無事なんですよね？あの人たちから逃げられたんですよね？』

頭のどこかではもうきっと手遅れであることはわかっていた。

でも、あんなに強い人たちならきっと両親を助けてくれるかもしれない。そんな希望を持ってしまうのは仕方のないことだった。

樹「心配だろうけど、いま仲間が確認に行ってるからもう少し待ってね。なんでこんなことになっているのかも合わせて安全な場所に移動してから説明するから。」

高「たくさん走って疲れたでしょ。これ食べて糖分補給した方がいいよ。」

樹「それより飲み物の方がいいんじゃね？」

そういわれて初めて思っているより自分が疲れていることを自覚した。

テキパキと飲み物に小さなお菓子まで用意してくれたことに疑問がわく。初対面の私に対してどうしてここまで親切にしてくれるんだろう。仕事だからだろうか。

一気に半分まで飲み干してしまって、もっと体力付けないとななんて場違いなことを考える。

用意してくれたお菓子の中にお父さんが好きだったチョコレートを見つけて、何かを食べたい気分ではなかったのに思わず口に放り込んでいた。