始末屋SixTONES (ページ14)

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「その持ってきてくれたのってもしかして、」

ジ「ココア！北斗がきっと寝れてないだろうから持ってけって。ほら、いった通りあいつ優しいでしょ？笑」

「明日松村さんにお礼言わないとですね笑。ジェシーさんもわざわざ持ってきてくれてありがとうございます。」

お礼なんていいから！と言ってココアを一口のんだジェシーさんに、そういえば北斗のこと松村さんって呼んでるの？と聞かれて肯定する。

ジ「名字じゃなくて下の名前で呼んでやってよ。北斗だけじゃなくてね？
あんまり俺ら名字使うことないから呼ばれても反応しづらいんだよね。」

俺なんて自分の名字わかんないし、と言うジェシーさんは重い話にもかかわらずなにも気にしていないかのように熱い熱いとココアと格闘している。

ジ「実はね、俺らみんな孤児院出身なの。」

先程よりもよっぽど大きな爆弾を会話にいきなり投下されて反応できずに固まっている私にココアを飲むように促して、6人それぞれの経緯について話を続けていく。

ジ「俺と優吾は生まれてすぐに施設の前に捨てられてて、

樹は兄弟が多くて育てきれなくなって捨てられて、慎太郎は小さい頃に交通事故で親を亡くして、

北斗は虐待受けてて保護されたんだよね。大我はー、ちょっと色々複雑で説明すんのが難しいんだけど、そんなこんなで名字は一応あるけど使ってないの。」

「そんな、」

どんな言葉をかけても上っ面だけになりそうでうまく言葉が出てこない。あんなに明るくて優しい人たちにそんな過去があったなんて想像もしなかった。