始末屋SixTONES (ページ13)

今日:18 hit、昨日:18 hit、合計:534,724 hit

13. ページ13

時計はもう深夜２時を指している。もう遅い時間だから寝ようと思っても目が冴えてしまって眠れない。

やっと寝られたと思っても家が焼けていく様子に両親の悲痛な叫び声が聞こえて１０分ほどで目が覚める。

こんなことを繰り返しているともう寝たくなくなってしまって、あれこれ部屋のなかで時間を潰そうと思うけれど部屋のなかもあらかた見て回って特にやることがない。

それに今の私には部屋にあるものを見るのは辛すぎた。

大我の言う通りそのすべてが両親からの贈り物でその面影を思い浮かべてしまうものだったから。

机に入っていた私名義の目玉が飛び出しそうな額が入っている通帳を最初のページから見ていけば、私の誕生日や特別な日に合わせて入金されていて、生まれたときの入金は私の出生体重と同じ額が振り込まれていた。

クローゼットやジュエリーボックスの中には見覚えのあるものが並んでいる。最近やたらと物をなくすな、と思っていたけどこんなところにいたんだね。

ピンポーン

ジ「Aちゃーん、起きてる？」

「はい！起きてますよ。今開けますね。」

呼び鈴まで部屋についてたんだ、知らなかったな。部屋のドアを開けると、両手にマグカップを持ったジェシーさんがいた。

ジ「寝れてないかなーって思ってきちゃったんだけど、入ってもいい？」

気を使わせて申し訳ないなと思いながらも、一人でいるとあれこれ考えてしまいそうだったから部屋に招き入れた。ジェシーさんが部屋に入ってくると甘い香りが部屋に広がる。