始末屋SixTONES (ページ2)

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走って走って転びそうになりながらも捕まるまいと必死に走ったせいか、いつの間にか靴は片方どこかに消えていた。

邪魔なもう片方の靴も脱ぎ捨てて、お父さんの言う通りに薔薇のアーチをくぐり森まで逃げると4人の男の人が立っていた。

あぁ、囲まれてしまった。

そう思ったが、4人の顔にどこか見覚えがある。どこで見たのだったか、考えてすぐ抱えている資料を思い出した。

そうだ、お父さんが見せてくれた写真の人たちだ。

？「お名前は？」

「聖川A、です。あの、あなた達が、」

久しぶりに全力疾走したせいでなかなか呼吸が整わず、途切れ途切れになってしまったが何とか聞き取ってもらえたようだ。

？「聖川ご夫妻のご依頼により貴女を守りに参りました。SixTONESです。」

「すとーんず、」

？「オニキス！もう追手がそこまで来てる！」

オ「わかってる。サルファーはお嬢さんをお願い。」

サ「りょうかーい。ラピスが1分以内に終わらせないと置いてくって。」

ペ「余裕だろ、この人数なら。」

私を追ってきた10人程の相手に対してたった3人で応戦していく。

すごい。人数の振りなんて関係なく、最も簡単に相手を捩じ伏せている。

非現実的な光景に映画のような感覚で見入っていると、先ほどオニキスと呼ばれた人が刃物で切りつけた際に出た地が足元に飛び散って思わず後退った。

サ「大丈夫？こんなの見ることないもんね普通、気分悪くなってない？

ラピス、俺たち先に車戻りたいんだけど大丈夫？あー、はいはい、気をつけますよ。

許可出たしいこうか、こっち。」

手を引かれてその場を離れようとすると、後ろから待て！と私を追っていた男であろう声が聞こえるも、その直後にドゴッという鈍い音が聞こえて静かになった。

その後、振り向く暇もなく森の中に入ったからなにがどうなったかはわからない。

けれど、初めて会ったはずなのにSixTONESと名乗った彼らが負けるとはどうしても思えなかった。