常初花の君.part2 (ページ7)

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揶揄わないでって言ったのに秒で揶揄った今野くんに視線で訴えかけるけど、ニヤニヤしてばかりで反省の様子は全くない。

いや、まぁこうなるであろうことは予想できてたけども。

矢「あのA、さん。ちょっとお時間よろしいでしょうか、？」

『大丈夫なので、そんなにガチガチに緊張しないでください笑。』

また呼吸できてるのか心配になるぐらい爆笑している2人は放っておいてとりあえず話そうと私の部屋に移動する。

『まず言っておくと、私全然気にしてないのでいつも通りでお願いします。』

矢「うん、でもごめんなんか申し訳なさすぎてさ。本当に俺にできることならなんでもするから。」

きっと何か頼まないと矢花くんの中で落ち着かないんだろうな、ってことはわかる。

それなら甘えて何か頼もうにも、すぐに何かして欲しい！と思い浮かぶわけもなく

とりあえず考えて明日何かお願いすることに決めた。

『それにしてもいなくなるときの矢花くん面白かったですよね笑。走るというかこう、滑ってる感じで。』

矢「やめてよ笑。俺、焦ってほとんど何も覚えてないんだから。」

『本当に何も覚えてないんですか？』

そう聞くと、ちらりと矢花くんの視線が下を向いた。やっぱり覚えてるじゃん。

『…変態。』

矢「本当に申し訳ありませんでした！！」