始末屋SixTONES～Ⅳ～ (ページ14)

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通信機から静止の声がかかって足を止めて、草陰に隠れる。

慎「あいつ、そっち追いかけてったかもしれない。
机の上のメモが破かれてるし、窓も開けっ放しだわ。」

北「窓はちゃんと閉めたから、100%気付かれたな。」

京「表側の護衛に動きはないから、多分動いていたとしても単独だと思う。」

樹「ペリドットはその窓から出てオニキスの方に合流。
裏にカメラなくて確認できないから、ガーネットの耳頼りだわ。気をつけて。」

小走りで行こうと草陰から出ようと立ち上がった
私達を止めるように手を伸ばして止めるジェシー。

そのことに気がつかずに草陰から出てしまった依頼人の背後には婚約者の男がいた。

“見つけたぞ、！”

男の方が彼女に近くて、北斗が手を伸ばしてもあと少しのところで届かない。

ここにいる中で彼女に1番近いのは私だ、そう考えるよりも先に身体が動いていた。

ギリギリ手の届いた彼女の腕を掴んでこちらに引っ張る。

座っている状態でただ引くだけでは男から離すことが出来なくて北斗に体当たりさせるような形になってしまったのは申し訳ないけど許して欲しい。