常初花の君

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ここです、とパンフレットを指差す。志望先を忘れるなんて数学やったせいで頭疲れてるのかな。


克「この学科、こんぴーと大光と一緒じゃない？やっぱりそうだ！笑」


『へぇ！知ってる人がいて安心しました。
克樹くんはどこなんですか？』


ここだよ、と指さした学科はこの大学で1番倍率が高くて難しいと先生が言っていたところだ。


『難しいところじゃないですか！やっぱり克樹くん頭いいんですね。』


克「正直めっちゃ勉強がんばったからね、
ちなみに琳寧は体育科でバナさんと嶺亜は芸術科だよ。」


『嶺亜くんは経済とかだと思ってました。』


克「わかるわー笑。でも、嶺亜すごい絵上手いよ。
そういえば、Aちゃんの行きたい学科の話なんだけど、笑。」


私の行きたい学科は個人個人の興味を掘り下げることを教育理念としているから克樹くんが言うには少し変わっているらしい。


克「それでね、大光が凄い勢いで廊下走ってるからどうしたのか聞いたら課題で教室までの最短ルートを探してるっていうの笑。」


『それ本当に大学生の課題ですか？笑』


克「そう思うよね！笑
俺も自分のやってることとの違いにびっくりしたもん笑。」

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