常初花の君

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普段なら即毛玉のついただるだるなパジャマを着るけど、そんな服装でお客さんに会うわけに行かない。


何を着ようか迷って迷って結局暑いから楽なショートパンツにTシャツを着て、髪をまとめてリビングに降りた。


克「部屋どうやって決める？じゃんけんとか？」


琳「えらい順にしようよ〜。」


大「そしたら琳寧1番じゃんダメだろ。」


矢「普通にじゃんけんで勝った順にします？」


嶺「それでいいんじゃない？」


聞き馴染みのない声が聞こえて足を止める。


「「最初はグー！！じゃんけんぽいっ！！！」」


克「俺ほんとこういうの弱いんだよ、」


今「じゃあ俺一階の1番奥の部屋で。」


どうやら部屋決めのじゃんけんをしていたみたいで、ずいぶんと盛り上がっている。


嶺「はい、俺2ばーん。俺も一階の奥にしよ。こんぴ右と左どっち？」


今「別にどっちでもいいけど、あ、」


部屋に荷物を運ぼうと私のいる階段の方に知らないうちに来ていた男の人と目があってお互い固まる。


『…こんにちは。』


今「どうも。」

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