37. ページ17
広い廊下で大人たちに囲まれて八方塞がり。ジリジリとにじり寄ってくる大人に無意識に後退して北斗の背中が俺の背中にあたった。
ジ「ちょっとピンチじゃない？」
北「ちょっとな。行くよジェシー。」
拳を合わせたのを合図に走りだして相手の懐へ飛び込む。
慌てて照準を合わせ、撃ってきたって遅い。こっちは日頃からマシンガン向けられてんだから。
それにしたってやりにくいな。人数が多すぎる。
色々なところから伸びてくる腕を避けて、捕まったら逃げ出すために自分の肩の関節を外した。
関節を外しても、骨を折ってもすぐに治る俺に向けられたバケモノという言葉に胸がツキリと痛んだ気がした。
“665番！手を上げて、その場で止まりなさい！！”
この状況で止まれって言われて止まるやつがどこにいんだよ。
透明な盾に守られながら大声を張り上げている奴を黙らせようと走るために重心を落としてから北斗に銃口が向けられていることに気がついた。
北斗は他の奴の相手をしていて気がついていない。
考えるより先に体が動いて、北斗の前に躍り出た。今思えば、すぐ治るから大丈夫だって無意識に思ってたのかもしれない。
北「ジェシー！！！！」
銃弾を押し出すように治っていく傷口に反して、体が重く意識が朦朧となってきた。
麻酔銃かなにかだったのか。くそ、やらかした。動け、動けよ！
そんな思いとは裏腹に体は傾いて、視界は真っ黒に染まる。
ごめん、北斗。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1904人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユニコ(プロフ) - 海斗ってキンプリの海人を指しているなら漢字違いますよ (2020年12月11日 23時) (
レス) id: d962cdde80 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしています！ (2020年10月3日 21時) (レス) id: e469213a17 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみにしてたのでとてもうれしいです！ (2020年10月3日 14時) (レス) id: 8ce6c0722d (このIDを非表示/違反報告)
sunpoi5(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！ (2020年6月19日 13時) (レス) id: 4991f1ee0b (このIDを非表示/違反報告)
ななせ - 内容とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年5月3日 18時) (レス) id: 6fa9570b88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みん | 作成日時：2020年2月22日 23時
