実家 ページ44
大きなお屋敷を前に、
そして立派な門構えに圧倒されたわたしは
さすがにここまで来るとやっと緊張してきた。
ドキドキと胸の奥がざわつき始めると
わたしは門の前で立ち止まって
ゆっくり深呼吸した。
隣の広臣は
そんなわたしの様子を横目で伺いながら
目の前のインターフォンを押す。
すぐにお手伝いさんのような女の人の声がして
門の施錠がとかれ、
家までの長い石畳を広臣と並んで歩く。
「す、すごいね。
さすが会長のご自宅‥‥」
キョロキョロと辺りを見渡しながら
落ち着きなく歩くわたしを見て、
隣でクスクス笑う広臣。
臣「んな、たいしたことねぇって。笑」
たいしたことあるに決まってる。
だって門から家までの距離が
とんでもなく長いし、先が全く見えない。
庭はキレイに手入れされてあって
季節の花や木々で生い茂っている。
そして、しばらく歩くと
これまた大きなお屋敷が見えてきて、
広臣との身分の違いを
改めて思い知らされているようだった。
今、広臣が住んでるマンションだって
超高級高層マンションなのは
目の当たりにしていたけど
やっぱりわたしと広臣は
住む世界が違う人間なのかも‥‥
わたしの緊張をよそに
広臣が玄関の扉を開けると
目の前にお母さんとお姉さんが
お出迎えしてくれていた。
臣母「いらっしゃい、Aさん」
わたしは急いで頭を深く下げると、
「こ、こここんにちは！
き、今日はお、お招きいただき
あ、ああありがとうございます！！」
と、震えた声で挨拶した。
そんなわたしに向かって、
低いしがれた声が
「そんな玄関先でなんだから
お入りください」
と声を掛けた。
‥‥ん？
お姉さんにしては
随分おっさんみたいな声。
てことは‥‥
一気に血の気の引いた顔で頭を上げると、
お母さん達の背後に
さっきまでいなかった会長の姿を
見つけてしまった。
.
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ぐりぐら(プロフ) - 三代目fanさん» 主人公ちゃんにエールありがとうございま〜す(*´∨`*) (2015年10月27日 21時) (
レス) id: c252a46c91 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりぐら(プロフ) - なな汰ﾑさん» お恥ずかしい！ミスに気付いてくださってありがとうございますxx「力不足」に書き直しました！頭悪いのバレバレですねｗご指摘ありがとうございました(*´∨`*) (2015年10月27日 21時) (レス) id: c252a46c91 (このIDを非表示/違反報告)
なな汰ﾑ(プロフ) - いつも楽しんで読んでます!!土下座のページで1つ気になる点があったんですけど「役不足」となってるところ「力不足」だと思います。「役不足」とはこの役では自分の力が有り余ってしまうという意味なので…クレーマーみたいになってすいません…更新頑張ってください!! (2015年10月27日 20時) (レス) id: 03cbb98810 (このIDを非表示/違反報告)
三代目fan(プロフ) - 主人公ちゃん松川なんかに絶対渡しちゃだめ！！自信持って！！臣が好きなのは主人公ちゃんなんだから！！負けるな！！ (2015年10月27日 20時) (レス) id: 18b0338ebf (このIDを非表示/違反報告)
ぐりぐら(プロフ) - いちご☆さん» ありがとうございます(*´∨`*)そうなんです！あと5人でブルースター作者の仲間入りなんですよ〜★自分でもびっくりです(*´∨`*) (2015年10月27日 19時) (レス) id: c252a46c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりぐら
| 作成日時：2015年9月10日 21時
