そういう気持ち〜DH〜 ページ16
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とりあえず事務所に戻って、この後のスケジュールの確認。
写真集のサイン会。
日本でのイベント。
合間にハニとのレッスンや歌入れやMV撮影のために空けてあった時間が暇になった。
「どうするかな…」
その間、店に詰めててもいいか。
何だか納得出来たような出来ないような、複雑な思いが胸にこみ上げる。
「ドンヘ」
「ん、ああ。シウォナ、帰るの?」
「ああ、お前は?」
「俺は店に寄ろうかなって」
「じゃあ送るよ。帰り道だし」
「そうか?悪いな」
送って貰う車の中。
シウォナの話してたはずなのに、いつの間にか俺の話になってる。
ホント、こいつってば人の話聞き出すのがうまいな。
「ユリヌナとはどうなの」
「俺〜?俺は……よくわかんない」
「なんだよ。自分のことなのに」
自分のこと…か。
確かにそうだよな。でも、正直なところ…
「うん…なんていうか…ユリとはなんとなく、って感じで
付き合い始めちゃっただろ?一緒にいて当たり前になってるっていうか…」
「でも好きなんだろ?」
好き?
うーん。そうなのかな?
「うん、多分…」
もちろん、恋人同士だし、2人っきりでいればそういうこともある。
けど…なんていうか。
胸がジリジリするような焦がれるような?そんなのとは違うような。
そういう気持ち、もう随分なったことないな…
「多分って(笑)ユリヌナが聞いたら怒るぞ」
「はは、そうだよな。あ、この事、ユリには内緒にしてくれよ?」
「わかってるって」
「うん、あ、あれ?」
「ん?」
「なあ、あれ、あの子じゃない?ちょっとヤバイんじゃないの」
シウォナのミイナがやばい雰囲気。
ちょうどいい。なんかムシャクシャしてたからな。
ちょっとカラダ動かしてくるか。
「おい、シウォナ!行くぞ!!」
「あ、ああ!」
車の間を抜けて、今まさにミイナを殴ろうとしてる男の腕を掴んだ。
「オンナ相手に手を挙げる気か?やるんなら相手になってやるぜ?」
「おい、(ドンヘ)やめろ!」
「わかってるって。絶対手は出さないから!」
俺だって一応顔が割れてるからな。
そこんとこはうまくやるさ。
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さくらこ(プロフ) - まあさん» まあさん、初コメありがとうございます!絶妙だなんて(///△///) 自分ではもう、ない知恵振り絞ってる感じなんですが^^;2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます!そうなんですよね。ぶつければいいと思うんだけど…なかなか、うまくいくか…って感じです。2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。いつも絶妙な展開で楽しませて頂いてます(*^^*)これからのドンへの展開楽しみです(*^^*)さくらこさんのセンス大好きです!!! (2013年10月23日 0時) (レス) id: 9c0e6bd832 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - ドンへさん自分の気持ちに気づいたならその気持ちをぶつけちゃって… いつも楽しみにしています^_^ これからの展開がとても気になります>_< (2013年10月23日 0時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミイさん» ミイちゃん、いつもコメントありがとう〜ドンへ、そろそろ気づかなきゃダメよね^^;ヒチョルも絡んで複雑…です^^; (2013年10月16日 23時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2013年10月3日 4時