Sweet butterfly〜Donghae〜

誰だよ！〜DH〜 ページ14

*


SS5の海外公演を終えて、韓国に戻った俺たち。
合間にハニの新曲のダンスも練習してたからバッチリだ。


「マネヒョン、ハニとのレッスンはいつだったっけ？」

「ん？ああ、それなんだけど。たった今連絡入ってな。相手、変わったんだと」

「え？どういうこと？」

「ああ、すまない。ったく、急に言われてもなあ。せっかく練習してたのに悪いな」

「誰だよ、それ」

「ああ、同じSJのメンバーだよ」

「ﾋﾁｮﾙだ」


え！？ﾋﾁｮﾘヒョン！？


「なんでﾋﾁｮﾘヒョンなんだよ！？」

「さあ…ﾋﾁｮﾙから上に話が通ったらしい。それに、ハニも望んだみたいだぞ」

「は！？」


何でなんだ？なんでよりによって、ﾋﾁｮﾘヒョン！？


「しかも、もうMVもすでに撮ってるってさ。なんで伝わってこなかったんだろうな？」


MVも撮ってる？

何なんだよ。
ハニのやつ、一言も言ってなかったじゃんか。

俺は空港からの帰りの車の中でハニに電話した。


「早く出ろよ…」


呼び出し音はしてるのに、まったく出る気配がない。
そのうち、自動的に留守電に切り替わった。


「クソッ！」

「どうしたんだよ。ﾄﾞﾝﾍ。ハニをﾋﾁｮﾘヒョンに取られてイラついてんのか？」

「なんだよそれ。別に俺は」

「なあ。いい加減、ハニから離れたらどう ？」

「なんだよ。どういう意味だよ」

「どういう意味も…お前、ハニを可愛がるのはいいけどさ。
このままじゃハニ、彼氏も作れないじゃん」

「な、ハニに彼氏！？あり得ない！！あんなお子ちゃまなやつ…」


ハニに彼氏とか、マジあり得ないだろ。
まだあいつは子供で…。


「いつまでも子供扱いしてるとそのうち痛い目見るぞ？」

「なんだよ、痛い目って」

「さあ、なんだろな…」


意味わかんねー。


もう一度リダイヤルボタンを押そうとしてやめて、シートに深く体を預けて目を閉じた。


ﾋｮｸの言葉が頭の中で何度もリフレインする。

痛い目ってなんだよ！



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