03 ページ29
私の呪いの言葉から始まったこの関係は、一つ季節をまたいだ現在も変わらず続いていて。
交わらないその想いに、胸が痛むといったら嘘になる。
私も一度ちらと聞いただけだけど、どうやら彼にはαの可愛い可愛い許嫁さんがいるらしい。
「その人とは、こーゆーこと、しないの」
「相性悪いんですよ、つーかへたくそ」
甘ったるそうな塩キャラメルが、彼の口内で彼の吐息を甘く染めていく。
目すらもあわせてもらえないのは、いつものことだ。
「別に先輩とか、その他大勢とかでこーゆーことはしたらいいんで」
“その他大勢”
そのフレーズに、唇がふるりと震えた。
ねえ、“その他大勢”のなかで、一体私は何番目なの?
そんなことを考えながら好きな男に抱かれる私は、どうしようもなく馬鹿で、可哀想な女だね。
25人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sukai(プロフ) - 鎖奈さん» 了解しました。 (2015年2月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 4118f4027b (このIDを非表示/違反報告)
鎖奈 - sukaiさん» そうおっしゃっていただけて、とても嬉しいです。ピンク要素の少ない、暗くて重いだけのオメガバースに需要があると思ってなかったので・・・。新しい短編集でもよろしくお願いします。 (2015年2月6日 22時) (レス) id: a4e6000211 (このIDを非表示/違反報告)
sukai(プロフ) - この作品とても好きです(≧∇≦)更新楽しみにしてますo(^-^)o (2015年2月6日 19時) (携帯から) (レス) id: 4118f4027b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鎖奈 | 作成日時:2014年11月22日 20時