Sweet butterfly〜Donghae〜5

06:黒か、白か〜DH〜 ページ6

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「ヒョン！ﾄﾞﾝﾍヒョン！！」

「おお、タツヤ。だいぶ慣れたか？」

「はい、こっちに来てもうすぐ2ヶ月だし、随分慣れたっす」

「そか、良かったな」


タツヤとはAを巡ってちょっとあったけど、
今じゃすっかり俺に懐いてデッカいけどかわいい弟分だ。


「いや〜、でもマジでこっちの収録半端ないっすね。
朝早くて眠くて眠くて…」

「はは、ハードだけどその分結果も目に見えるから。頑張れよ」

「はい、頑張ります！あ、それよりヒョン。黒と白、どっちが好きですか？」

「は？」

「いやぁ〜、俺はどっちかって言うと黒の方が好きなんすけどね〜
まあAにはやっぱ白かな」


え？A？
なに、Aに関係してること？


「え？え？黒とか白とか、何？」

「へ？あ。………そっか。まだなんだった…えと(汗)」

「？？」


急に口を噤んで、あさっての方向いて頭をぽりぽりかいて眉を下げる。


「ま、ヒョン。楽しみにしててくださいよ！ね？」


俺の肩をポンっと叩いて、後手にヒラヒラ手を振って行ってしまったタツヤ。


「え？楽しみにって何を？おい、タツヤってば！」


黒…？白…？何だろう。。。


「オッパ！」


ドキ…

振り返れば、新曲の衣装に身を包んだA。
完璧なメイク、スタイル。
すっかりSMの歌姫"ハニ"の完成だ。


ウルウルの唇に目が釘付け……
ああ、今すぐちゅう、したい(泣)


「オッパ、大丈夫？」

「へ？」

「なんか顔、赤いけど…熱でもあるみたい…」

「だだだ、大丈夫！」


ヤバい！今Aに触られたら危ない！
なっちゃいけないとこが元気になっちゃうから！←


「そ、それよりさっきタツヤがなんかおかしなこと言ってたんだけどなんだろう？」

「おかしなこと？」

「"ヒョンは黒と白、どっちが好きですか？"とか…」

「ええ！？さぁ〜、あたしもわかんない！ははは」

「そっか…なんだろう…ん？A、顔赤い…」


はっ！
いかん！無意識に！

あと数センチ、頬に触れる直前の掌を慌てて上に上げて頭を掻いた。


「オッパ、あのね…」

「ハニ！」

「オンニ…」

「もうすぐ始まるから急いで！」

「はーい！オッパごめんね。また電話する」

「わかった。早く行きな」

「うん…」

「！」


離れ際、俺の手をさっと取って。
人から見えないように、尖らせた唇をチュッと当てて。


少しだけはにかんだように微笑んだあと、くるりと踵を返して行っちゃった。



え……？

あれ…Aなの？



*

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