Sweet butterfly〜Donghae〜5

05:オッパに返せるもの ページ5

*



1人、マンションに帰って。
クローゼットを開けて、ピンクの箱を棚の奥の方にそっと置いた。


とりあえずもらってきたものの…
本当にこんなの着れるの？

ていうか、そもそもオッパは喜ぶのかな？


『バッカだな、男でそれ嫌いな奴がいたらそいつはゲ イだ！』


なんて、タツヤは言ってたけど…


だってさ、ﾄﾞﾝﾍオッパはなんの変哲もないシンプルな下着だって
"かわいい"って言ってくれるし、"綺麗"って言ってくれる。

それから"大好きだよ"って言ってくれて、
"愛してる"って何度も囁きながらあたしを……////


だ、だめだ。
オッパの事思うだけでカラダが熱くなっちゃう///
改めて、あたしがどれだけオッパに大切にされてきたか、
幸せにしてもらってたかを思い知った。


でも……あたしは？

いつもいつも、オッパにもらうばかりで
オッパの優しさに甘えてばかりいたんじゃない？

オッパの愛情をただただ貰ってるだけなんじゃない？


だからオッパは淋しいって思ってるのかも…

このままじゃ、ﾄﾞﾝﾍオッパの気持ちがあたしから離れて行っちゃう(泣)


だったら、あたしもいっぱいオッパに返さなきゃ。
あたしがオッパに返せるものって、オッパを想う気持ちしかないから。


よし！オッパのために一肌脱ごう、じゃない！
ベビードールを一肌着よう！！←


ベビードールと一緒にミイナから貰ったボディケアの一式。


お風呂にいい香りの入浴剤を入れてゆっくり浸かって
そのあとストレッチとボディマッサージ。

洗濯板は仕方ないけど、この寸胴の色気のないウエストを
キュッと絞ってナイスバディに近づけるぞ！


「タツヤめ、覚えてなさいよ！？ギャフンと言わせてやるんだから」


そしてもう一つ。


『あ、そうだA、いいもの貸してやるから待ってろよ』


そう言ったタツヤが帰りに自分のマンションに寄って貸してくれたモノ。


『なに？これ』

『ヤドン？こっちのA Vな。これ見て勉強しろよ』

『な///そんなもの！』

『やー、今時のはただヤラシイだけじゃないぞ？まあ見てみなって』

『で、でも…』

『ヒョンのためだ。頑張れよ』


そう言われると、反論出来ない。

てかタツヤったら、なんでこんなもん持ってんのよ！
そもそも、男の人ってやっぱりこんなの見てるもんなの？


それをそっと、テレビボードの下の引き出しの奥の方にしまった。




でもこの時のあたしはまだ＿＿


ﾄﾞﾝﾍオッパの本当の悩みを知りもしなかった。



*

06:黒か、白か〜DH〜→←04:痛いほど〜DH〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す