Sweet butterfly〜Donghae〜5

25:今すぐ会いたい ページ25

*



『わ〜いいな！私ﾁｬﾝﾐﾝに会いたい！』

『私はｷｭﾋｮﾝ！』

『私はｴｸｿのｽﾎがいい！』

｢ねえ､ｼｳｫﾝｵｯﾊﾟは？｣

『ｼｳｫﾝ？あ〜馬ね』

｢ねえ､ｳﾏって何？｣

｢…(苦笑)｣

『ねえねえ､誰かとさ､ないの？』

『え？』

『だから、同じ芸能人と恋愛とか？』

『そ､それは…』

『あるの？』

『えと…』


今ここで､〔ｽｼﾞｭのﾄﾞﾝﾍｵｯﾊﾟと付き合ってるよ！〕って
大声で言えたらどんなに幸せかな｡

でも…今はそれさえ自信がない｡
ｵｯﾊﾟのことが好きで､ｵｯﾊﾟも私を好きでいてくれてる
そう胸を張って言える自信がないの｡

ねえ､ｵｯﾊﾟ｡

今すぐ会いたい｡

会って､私を好きだって言ってよ｡
愛してるって言ってよ｡

ｷﾞｭｯと抱きしめて､大丈夫だよって言ってよ…


『そんなことな…』

『あるよ』


突然､後ろからふわっと覚えのある香りに包まれて…
聞き慣れた声に驚く｡



『は？』

｢あ､ﾄﾞﾝﾍｼ〜おそｰい｣

｢あは､ごめんミイナ､道が混んでて｣


あまりのことに驚いて振り向けない…


『え？ちょ､ちょっと待ってまさか』

『ｽ､ｽｼﾞｭのﾄﾞﾝﾍ！？』

『ﾊｲ､ﾄﾞﾝﾍﾃﾞｰｽ』

『ええええええ！？』


そこにいた全員があんぐり口を開けてﾄﾞﾝﾍｵｯﾊﾟを凝視してるのがわかるけど
肝心の私はと言えば、ただ身体が固まって｡


『ﾄｲｳﾜｹﾃﾞ、ﾐﾅｻﾝ､Aｦ、ｵｶﾘｼﾃﾓ、ｲｲﾃﾞｽｶ？』

『へ？ﾊ､ﾊｲ､どうぞ…かっこいい…』

｢ｺﾏｳｫﾖ｡ミイナ､ｼｳｫﾝもそこで待ってるよ｣

｢え〜､迎えに来てくれないの？｣

『い､今ｼｳｫﾝって言ったよね？まさか､ｼｳｫﾝも来てるのかな？
ねえ､Aちょっと大丈夫？』

｢え…？｣

｢A､ごめんね？迎えに来るの遅くなって｣


ゆっくり､肩に置かれた手に力が入って


立たされて振り向かされた｡


｢ｵ､ｯﾊﾟ…？｣

｢うん｣

｢ｵｯﾊﾟ､なんで…｣

｢ん？今日さ､Aがｵﾌで友達と会ってるってミイナに聞いて｣

｢じゃなくて何で日本に？｣

｢んｰ､Aに会いたくて…会って謝りたくて…｣

｢謝る…？｣

｢うん｣

｢何で謝るの？｣

｢えっと､それは…｣

｢ｱｯﾊﾟに反対されたこと？それを1人で抱えてたこと？｣

｢A…｣


わかってる｡
ｵｯﾊﾟが私のためにわざわざ日本に来てくれたんだってことも
ｱｯﾊﾟがひどいこと言ったってことも｡

でも

口に出したら､止められなかった…



*

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