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20:ウジウジドンヘ〜DH〜 ページ20

*



パタリ、ドアが閉まった瞬間。


あ…


「どうしよう、ヒョク」

「あ、ドンヘ…来たのか…ってお前、顔色悪いけどどうした…」

「オレ…間違えたかも」

「は?」


さっき…
隣のミーティングルームから出てきたAとタツヤを見た時。


そのあまりにも自然に寄り添う2人を目の当たりにして、
思わず足がすくんだ。


そして、オレを見つけたミノの声に振り向いたAの顔が見れなくて
目を逸らしてしまったんだ。


「オレって、最低だ」

「どうしたんだよ。言ってみな?ん?」

「ヒョク…」


事務所に来て、マネヒョンに無理言って見せてもらったAとタツヤの写真。

タツヤの背中に無防備に体を預けてスヤスヤ眠るA。
そのAを見つめるタツヤの表情は誰が見たってわかるくらい愛しさで溢れてて。


固まってるオレに、マネヒョンが怒るなよ?って言ったけど…

腹が立つっていうよりも、スッゲーつらくて。


タツヤなら、Aに寂しい思いはさせないのかな、とか。
タツヤなら、ずっとAのそばにいてやれるのかな、とか。


そんな思いが頭の中をグルグル回って何も考えられなくなった。


今までこんな風に恋愛した事なかったって、改めて気づいた。


当たり前の未来、当たり前に受け入れる運命。

なのに、今は…この運命をこんなにも恨めしく思う。


「ドンヘ…?」

「ヒョク…オレ、どうしたらいいんだろう」

「お前さぁ、もしかしたら変な事考えてないよね?」

「へ、変なことって…」

「いや、もしかして、だけど…このままハニとタツヤが付き合うようになれば
ハニは幸せになれるんじゃないか、とか?」

「へ?」


なんでわかったんだろう…
驚いてヒョクを見つめるオレに呆れたようなヒョクの視線が刺さる。


「あ、やっぱり。やめろよ?そんな考え」


けどさ…オレはもうすぐいなくなるわけで、
それがAのアボジの一番の心配事なわけで。
そう正直に伝えれば、ますます呆れ顔のヒョク。


「バカ、なら俺たち韓国男子は兵役終えるまで恋愛出来ないだろうが」

「でも、ヒチョリヒョンだってそう言って恋愛しなかったし」

「アホ!それはオレにも考えがあったからだよ!」

「ヒチョリヒョン!」

「いつからそこに?」

「そんなこたぁどうでもいい。
ドンヘ、そんなウジウジしてっとホントに手遅れになるぞ?」

「ヒョン…」


わかってるよ。

けど…アホなオレには何をどうするのが最善なのかわからないんだよ。



*

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さくらこ(プロフ) - wakaさん» わかちゃん、お祝いコメントありがとう〜o(^▽^)oそうだね、ギュももうすぐ…入ってすぐはホントにぽっかり穴が開いたみたいで辛すぎると思うけど一緒に乗り越えようね!妄想のお手伝いさせてもらいます! (2016年3月2日 23時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - そしてまたさくらこちゃんの更新、お待ちしてます(^O^) (2016年3月1日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 『祝・3周年』遅くなりましたが(・・;)さくらこちゃんのペースでいいと思うよ。無理矢理テンション上げて書いて!とか言えない。みんなを慰めてるけど今年あたり私の大好きなギュが行っちゃうわ(ToT)2年間待つのに必要なもの、そう!それは、妄想よ!!(ToT) (2016年3月1日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - あゆみさん» あゆみさん、久々の更新になってごめんなさいm(_ _)m楽しみに開いてもらえるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年2月23日 15時) (レス) id: 567f421de1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - blueberryさん» ベリーちゃんお久しぶりの更新になってごめんなさい(>_<)1話から読み返してくれてたなんて、なんて嬉しいお言葉(T . T)ありがとうございます!ペースはゆっくりですが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年2月23日 15時) (レス) id: 567f421de1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2015年5月14日 8時

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