Sweet butterfly〜Donghae〜5

12:オンマの話 ページ12

*



「どうって…」

『上手く行ってる？』

「行ってるよ？至って順調！」


え？テレパシー？？
ﾄﾞﾝﾍオッパと最近上手く行ってないことオンマ気づいてる？

心配かけたくなくてつい強がってはみたものの、
オンマはﾄﾞﾝﾍオッパかっこいいって言って応援してくれてるし、
ホントはオンマにも聞いてほしい。

でも…


『実は…』


口を開いたオンマの重い声色に、少しだけ不安になる。


「うん…」

『アッパがね、最近ずっと思いつめたみたいで元気なくてね。
気になって問い詰めたのよ。そしたら、この前ﾄﾞﾝﾍさんに酷いこと言ったって…』

「え？なに？どういう事？？」

『いやね、アッパも心配なのよ。ほら、ﾄﾞﾝﾍさん華やかな世界の人だし…
そんな人とAがっていうのがまだ受け入れられないっていうか』

「オンマ、前置きはいいから！オッパになにを言ったの？」

『だから……』


ポツリ、ポツリと話し始めたオンマから聞いた話は耳を疑うものだった。


「そんな…」

『でもね、言った後すごく後悔したらしくてすごく落ち込んで…』

「酷いよ！なんでそんな事言ったの！？」

『うん、そうなんだけど…』

「オンマだって見たでしょう？ﾄﾞﾝﾍオッパがどういう人か。
日本語だっていっぱい勉強してダンスだって歌だって一生懸命…」

『わかってる、わかってるわよ。でも…』

「それに、オンマやアッパの事だってすごく大事に思ってくれて
会うまでホントに可哀想なくらい緊張してたんだよ？
あたしの事も凄く凄く大切にしてくれてるのに！」

『そうよね。それは彼を見ればオンマだってわかったわ。
でもね、A。アッパもオンマも、反対してるわけじゃないのよ？
ただ、それだけの覚悟があるか、それが知りたかったんじゃないかな』

「オッパを試したの…？(泣)」

『結果的にそうなっちゃったわね…』


酷いよ、アッパ……
ただでさえ緊張してたオッパにそんな事言うなんて…


じゃあ、オッパが最近元気がないのもよそよそしいのも、全部それが原因？


『とにかくアッパも後悔してるの。あんまり怒らないであげて？
それから…ﾄﾞﾝﾍさんにも謝っておいてくれって…』


そんなこと言われても…
オッパはあたしに何も話してくれないもの。

話してくれない事をどう切り出せばいいかなんてわからないよ。


何度も謝るオンマに半ば一方的に電話を終えた。
でなきゃ、言っちゃいけないような事を言ってしまいそうだったから。




*

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