Sweet butterfly〜Donghae〜4

愛してる ページ14

*



オッパが…
あたしの上で、ゆっくり揺れる。

きっと、もっと激しく動きたいに違いないのに。


あたしを伺って、あたしが痛がってないか、苦しくないか気遣って。


最初は、絶対無理って思ってた痛みも、少しずつ慣れて。


揺れるオッパが、下唇を噛んで。


何に耐えてるの？


我慢しないで？


オッパの表情が色っぽくて、胸がキュンとする。


胸のキュン、が、お腹に伝わって。


お腹の下がギュンってなる。


そしたらまた、オッパが辛そうになる。


「オッパ…ぁ、あ、」

「A…ぁ……っ」


やだ、なんか。。。

凄く、ズキズキして。

背中に走るこの感じ……


「オッパ…ん、あ…」


オッパがかがんで、小さく吐息して、あたしの唇を熱く奪う。
いつもの余裕のキスじゃなくて、なんかもう夢中で舌を追いかけて。


ただ、どうすることもできずにオッパの腕にしがみつくあたしの腕を
オッパの手が上手にオッパの首に回す。


オッパの首筋。
浮き出た血管が男らしくて好き。


その血管を撫でて、ぎゅっと抱きしめるともっとキスが深くなって。
あたしの背中に回ったオッパの手のひらが、何度も上下して。


「んん、」


くぐもった声と共に、何度か大きく揺れたオッパの動きが止まった。


「ぁ、はぁ……」

「んっ……」


ビクビク、何度も震えて。
なんだか力が抜けたオッパの重みを感じる。

荒い息を繰り返すオッパの背中を撫でると筋肉も動いて…


オッパ、気持ちよかった？



「オッパ…？」

「ぁ、ごめん…重かったよね」

「ぅうん、大丈夫…」


大丈夫って言ったのに。
オッパはゆっくりあたしから離れて、コソコソ後片付けし始めて…


身体をずらすと、ちょっとズキッとして。
まだオッパがそこにいるような、ちょっと不思議な感覚。


「ぁ…」

「？」


え、なに？


「オッパ…どうし……！」


毛布を胸に抱えて起き上がって、どこか一点に集中してるオッパの視線の先。


「やだ…どうしよ…」

「ぁ、だ、だいじょうぶ？」

「え、あたしは……大丈夫…だけど、シーツ…汚しちゃった…」

「ん、それはいいよ…それより……」


そっとオッパがあたしを抱き寄せて。


「ごめんな。怖かったろ？ありがとう……」

「え…？」

「俺に全部預けてくれて…さっきさ…余裕なくて言えなくて…」

「何？」

「愛してる…」

「オッパ…」


触れ合う素肌が、こんなにも気持ちがいいなんて、知らなかった。
オッパ…

あたしも…


「愛してる…」



*

紅い華〜DH〜→←優しくしたいのに〜DH〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す