辿り着いた場所は ページ42
*
『Aの時間を俺にちょうだい？』
打ち上げ会場で。
盛り上がるみんなをよそに、あたしはもうどうしていいやら
落ち着かずにチビチビグラスのお酒を口にする。
昼間、控え室で言われたオッパの言葉が蘇って
心臓が煩いくらいドキドキしてて。
経験はなくても、その意味を知らないと言えるほど幼くはないつもり。
目の端に捉えたオッパは、あんなこと言ったことすら忘れてるんじゃないかと
思うくらい普通で。
ていうか、普通以上に他のオッパ達と騒いでるような気が……
もう、今日はこのままなのかな…って、ふとそんなことを思ってた時。
バッグの中のスマホが震えた。
【このままバッグを持って出てきて。店を出て、左に曲がったとこ】
オッパからのメッセージを読んで顔を上げたら
前方のドアから出て行くオッパの背中が見えた。
え………いいのかな…？
戸惑いながらも、そっとバッグを持つとオッパが出たドアとは反対の
後方のドアから静かに部屋から出た。
中は盛り上がっててあたしが出るのに気づいて引き止める人はいなかった。
店を出て左に曲がると、そこにはオッパの黒い車が止まってて。
周りを伺ってから、すっとドアを開けて中に滑り込んだ。
「オッパ…」
「大丈夫だった？」
「うん…」
「そっか…」
「うん……」
なんか…ぎこちない…どうしよう…息がうまく出来ないよ……
「とりあえず、出すよ」
「うん…」
走り出した車。
一体どこに向かってるのか、そんな事すら聞く余裕もない。
「ちょっと…しばらく走るから寝てていいよ」
「え？そんなに走るの…？」
「うん、いや。1時間くらい？」
「……どこ…行くの？」
「心配？」
「え？」
「どこ連れてかれるか…不安？」
ハンドルを握ってた手が降りて…
膝の上のあたしの手にそっと重なった。
もちろん…
不安がないって言えばウソ……
でも…
きっとこの後起きることは必然で。
不安よりも、オッパと一緒にいられる時間が大切だから…
言葉の代わりに、小さく首を横に振った。
あたしの手に重なったオッパの手に力が入って
ぎゅっと強く握られたら、引き返せないって思った。
それから、飲んだお酒のせいか、疲れもあったのか
本当に眠ってたみたいで。
オッパの声で起こされて、外を見たら……
「ここ……」
「うん。無理言って開けてもらったんだ」
そこは…オッパと両思いになれた、あの貸別荘……
*
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さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、気にしないでください〜^_^急な事でしたし、知らなかった、という方けっこういらっしゃいましたから。お気遣い頂いて嬉しかったです。またコメントお待ちしています^ ^ (2014年1月10日 16時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - ｼﾞｮﾝｽｵｯﾊﾟに身内の不幸があったことに気づかず前回は大変無礼なコメントをしてしまい申し訳ありませんでした。 (2014年1月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 1c41261f79 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - とぅぎ子さん» とぅぎ子さん、コメントありがとうございます。お名前からすると、トゥギペンさんでしょうか。彼の気持ちを思うととても辛いですよね。真実は歪められたり誇張されたり。目にする事が全てではないはずです。私達はただ、トゥギが心静かにお別れできればと、願うしか… (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、ありがとうございます。一応、水面下で他のお話を書いてたりもしてますが、今はハッピーなドンへとハニを書くには少し時間がかかりそうですm(_ _)m (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
とぅぎ子(プロフ) - 私はTwitterをしてるんですが、何が真実で何を信じればいいのか分からず、何だか疲れてしまいました…。一番つらいのはトゥギ達なのに…。さくらこさんの復活、心待ちにしています^^ 私も気持ち切り替えて頑張ります!! (2014年1月8日 1時) (携帯から) (レス) id: 94d7744cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年12月4日 3時
