忘れられない夜 ページ41
*
「A！A？大丈夫？？」
気がついたら、いつの間にか楽屋のソファーに座ってた。
いや、気を失ってたわけじゃない…けど。
多分放心状態で、所々記憶がない。
「オンニ…」
「よかった、これ飲んで」
差し出されたペットボトルぐびぐび飲み干して。
やっと身体の中を血が巡り始めたような気がする。
「よかったわよ〜ステージ！！凄い歓声だったの、気付いてた？
もうネットに出てるのよ！見る？」
オンニは相当興奮気味で…
キョロキョロ見渡してもオッパの姿がない。
「オッパは…？」
「ああ、あなたを送ってくれて自分の出番のためにステージよ。
ﾋﾁｮﾙも戻って来たし。まったく、ケロッとしてあいつ！
打ち上げで潰してやる！」
「オンニ……(笑)あ、あたしもSjのステージ見に行ってもいい？」
「いいわよ。行きましょう！」
オッパ達Sjのステージは圧巻で。
歌声で、パフォーマンスで、一体化するステージと客席。
オーディエンスの心をつかんで
湧き上がる歓声と興奮。
いつの間にか、動き始める身体。
気がついたら一緒に唄ってた。
そしてフィナーレ。
他のアイドルたちと一緒に流されるようにステージに上がる。
「ハニ！！」
呼ばれて向けた視線の先に、おいでって言ったオッパの手が待ってた。
その手を取ると、カメラで抜かれて大画面に映し出された。
上がる歓声。
「いいのかな」
「ああ、みんな歓迎してくれてるさ」
オッパが指差したカメラに向かって投げキスをして、
あたしにもやれとゼスチャーで求めるから
あたしも真似して投げキスして手を振った。
「恥ずかしいよー」
「あはは！」
雪に見立てた紙吹雪がどっさり落ちて来た。
それを掻き集めてヒョクオッパやギュオッパに投げ付けて走り回って。
さっきまであたしをリードしてくれたオッパが、今はただの子供みたいで
最後はもうただの雪遊びみたい。
大笑いして騒いで。
ステージだってことを時々忘れそうになりながら、それでもペンサは忘れずに。
メリークリスマスを何度叫んだだろう。
そのままなだれ込むようにして移動した打ち上げ会場で
ﾋﾁｮﾙオッパはオンニに潰れるほど飲まされて。
あたしに何度も頭を下げた。
今まで生きてきて、こんなに楽しいクリスマスは初めてかもしれない。
一生、忘れられないクリスマス。
でも。
もっともっと忘れられない夜はまだ始まったばかりだった………
*
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さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、気にしないでください〜^_^急な事でしたし、知らなかった、という方けっこういらっしゃいましたから。お気遣い頂いて嬉しかったです。またコメントお待ちしています^ ^ (2014年1月10日 16時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - ｼﾞｮﾝｽｵｯﾊﾟに身内の不幸があったことに気づかず前回は大変無礼なコメントをしてしまい申し訳ありませんでした。 (2014年1月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 1c41261f79 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - とぅぎ子さん» とぅぎ子さん、コメントありがとうございます。お名前からすると、トゥギペンさんでしょうか。彼の気持ちを思うととても辛いですよね。真実は歪められたり誇張されたり。目にする事が全てではないはずです。私達はただ、トゥギが心静かにお別れできればと、願うしか… (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、ありがとうございます。一応、水面下で他のお話を書いてたりもしてますが、今はハッピーなドンへとハニを書くには少し時間がかかりそうですm(_ _)m (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
とぅぎ子(プロフ) - 私はTwitterをしてるんですが、何が真実で何を信じればいいのか分からず、何だか疲れてしまいました…。一番つらいのはトゥギ達なのに…。さくらこさんの復活、心待ちにしています^^ 私も気持ち切り替えて頑張ります!! (2014年1月8日 1時) (携帯から) (レス) id: 94d7744cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年12月4日 3時
