本当のサプライズは ページ38
*
「ﾋﾁｮﾙオッパがいないって、どこ行ったの？」
「わからないのよ。宿舎を出たのは間違いないらしいのに…
アイツ、なに考えてるのよまったく」
「じゃああたしのステージは……なくなるの？」
「そんなことさせるわけないじゃない！ちょっと待って。
Sjのマネに何が何でもﾋﾁｮﾙを連れてこさせるから！」
そんなの、きっと無理だよ…
ﾋﾁｮﾙオッパの気まぐれは今に始まったことじゃないし。
でも、これはあんまりだと思う。
ちょっと、泣きそうになった時。
「大丈夫、ハニ。出られるわよ」
「え？ﾋﾁｮﾙオッパが戻ってきたの？」
「え？…ああ、そうね。とにかく、ハニは落ち着いて？大丈夫だから」
え？なに？その一瞬の間、なんか怖いんですけど…
その時あたしは、今回のステージの本当のサプライズをまだ知らなかった。
刻一刻と、出番が近づいて。
舞台袖で立つと足が震えて立ってるのがやっと。
不安で押しつぶされそうで涙が出る。
オンニは大丈夫って言ったけど、そもそもﾋﾁｮﾙオッパは来てくれたの？
「ﾄﾞﾝﾍオッパ…助けて…」
その時。
あたしが好きな香りが近づいて。
全てを包み込むような、優しい香り。
見なくても、誰か分かる。
そっと背中から優しく抱かれて、胸の前で震える手が重なった。
「ん？呼んだ？」
「オッパ…？なんで…」
「ん。俺とお前に、ﾋﾁｮﾘヒョンのプレゼントだってさ。
A、今日はSjのｲ･ﾄﾞﾝﾍと、SMの歌姫ハニとして、一緒に踊るんだよ」
「え？で、でも…」
「俺たちなら大丈夫。だろ？」
「オッパ…」
「ハニ。今からお前はハニだ。いいな？」
一瞬、ぎゅっと手が強く握られて、頭にチュッとぽっぽして。
抱きしめた腕が解けると同時にポン、と肩を叩かれた。
微かに、オッパの手も震えてるのがわかる。
きっとあたし以上にオッパは不安なんだ。
でも、それを隠してあたしの背中を押してくれるオッパの優しさに
胸が熱くなる。
「ハニさん！スタンバイお願いします！」
「はい！」
スタッフさんから呼ばれて、定位置に着く。
小さく息を吐いて。
大丈夫。
何時ものようにやればいい。
相手はSjのﾄﾞﾝﾍオッパ。
きっとあたしをうまく導いてくれる。
イントロが始まって、スポットが当たると客席から歓声が上がる。
震えるくらい、背中に鳥肌が立つ。
みんな、この一瞬のために。
このステージに立つのかもしれない。
さあ、始まる__________
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さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、気にしないでください〜^_^急な事でしたし、知らなかった、という方けっこういらっしゃいましたから。お気遣い頂いて嬉しかったです。またコメントお待ちしています^ ^ (2014年1月10日 16時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - ｼﾞｮﾝｽｵｯﾊﾟに身内の不幸があったことに気づかず前回は大変無礼なコメントをしてしまい申し訳ありませんでした。 (2014年1月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 1c41261f79 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - とぅぎ子さん» とぅぎ子さん、コメントありがとうございます。お名前からすると、トゥギペンさんでしょうか。彼の気持ちを思うととても辛いですよね。真実は歪められたり誇張されたり。目にする事が全てではないはずです。私達はただ、トゥギが心静かにお別れできればと、願うしか… (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、ありがとうございます。一応、水面下で他のお話を書いてたりもしてますが、今はハッピーなドンへとハニを書くには少し時間がかかりそうですm(_ _)m (2014年1月8日 19時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
とぅぎ子(プロフ) - 私はTwitterをしてるんですが、何が真実で何を信じればいいのか分からず、何だか疲れてしまいました…。一番つらいのはトゥギ達なのに…。さくらこさんの復活、心待ちにしています^^ 私も気持ち切り替えて頑張ります!! (2014年1月8日 1時) (携帯から) (レス) id: 94d7744cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年12月4日 3時
