絶対的存在 ページ16
*
「ハニ、…ニ……だぃじょ……ぶ……」
ん…この声は……
オッパ……？
あたしの大好きな、ﾄﾞﾝﾍオッパ…
ねえ、オッパ。覚えてる？
デビューしたばかりの頃。
まだ、慣れない音楽番組。
もともとオンマから韓国語は受け継いでるから日常会話くらいは出来たけど
早口で喋られたり、普段あんまり聞いたこともないような言葉はわからない。
それでもそういう言葉を吐き捨てていく人もいて。
あとで知ったら、とてもじゃないけど言えないような汚い言葉だったり。
今の韓国でも、まだまだ保守的な人はたくさんいる。
日本人とのハーフだと知ると、あからさまに嫌な顔をする人もいた。
足を引っ掛けられたり、すれ違いざまにぶつかられたりなんて
かわいいもんだった。
そのうち、私服がなくなっていたり、衣装を汚されたりするようになって。
覚悟はしてたはず。
それでも、時には耐えられない時もあって。
「ハニ、どうした？泣いてるのか？」
「違うもん！」
悔しくて、楽屋にも帰れなくて階段の踊り場で泣いてたあたしを、
1番に見つけたﾄﾞﾝﾍオッパ。
泣いてる顔を見られるのが嫌で後ろを向いたあたしを、
そっと後ろから抱きしめてくれて。
「大丈夫、俺が付いてる。いや、俺らが付いてるから」
大丈夫、大丈夫って。
そう何度も頭を撫でてくれて。
ある日、舞台から楽屋へ向かう長い廊下の角で、あるグループに取り囲まれた。
髪を引っ張られて、倒されて。
「日本に帰れよ！」
口々に、汚い言葉を吐かれて。
その時だった。
「お前ら、俺のかわいい妹になにしてんの」
「ヒョン……」
ヒーローのごとく現れた、ﾄﾞﾝﾍオッパ。
そしてそのあとから、ぞろぞろと集まってきたSjオッパ達。
「ハニを敵に回すって事は、Sjを敵に。
いや、SMEを敵に回すってことだけどいいのか？」
それ以来、虐められることも、陰口を叩かれることもなくなった。
あたしを虐めてたグループは、人気が出ることもなく、いつの間にか消えて行った。
あの時からﾄﾞﾝﾍオッパはあたしのヒーローで、絶対的存在になったんだよ。
オッパって呼べなくても、Aって呼んでもらえなくてもいいの。
ただ、ずっとそばにいたい。
オッパが誰を見ていても構わないの。
時々、後ろからついて行くあたしを、振り向いてくれるだけでいいの。
「オッパ……」
大好きだよ………。
*
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さくらこ(プロフ) - yuさん» yuさん、コメント頂いてたのに気づかなくて今頃ごめんなさい(T ^ T)やっと思いを伝えあった二人ですが、まだまだ先は長いようで…気長にお付き合いくださいね！本当にごめんなさい。ありがとうございます！ (2013年12月23日 23時) (
レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
yu - やっと結ばれた〜(*/ω＼*)告白の感じも二人して可愛くて最高です！続きも楽しにしてます（*^_^*） (2013年12月4日 22時) (レス) id: 053314da0c (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ななすけさん» ななすけさん、コメントありがとうございます！ええ、ええ、やっと肌と肌が←エ ロいw素直になった二人のその後も見守ってあげてくださいね！ (2013年12月3日 20時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - yuさん» yuさん、またまたコメありがとうございます！大好きだなんて言っていただいて嬉しいやらお恥ずかしいやら(///△///） もうすぐ更新しますので楽しみにしてもらえたら嬉しいです！ (2013年12月3日 20時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
ななすけ(プロフ) - あぁ、肌と肌がーっ！！この温かさに誘われて、素直になれますように。 (2013年12月2日 22時) (レス) id: db7694f338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年10月23日 16時
