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淡い空色のカーテンを閉めて、お星様みたいな色の間接照明をつける。
ひとりで生姜焼きを食べて、
貴くんの分にはラップをかける。
レモンの香りのアロマを炊き、
テレビをつけると、
画面越しの貴くん。
ニコニコとした顔、
ちょっぴりとぼけた顔、
ドヤ顔、
くるくると表情を変える貴くんは、本当にお仕事が楽しそうで、
そんな貴くんを見るのが私は大好きだった。
そろそろ、本格的に次のツアーがはじまる。
ここのところもずっと、忙しい日々が続いてる。
昨日はたまたま早く帰れたけれど、ご飯を食べてからずっと資料とにらめっこして、しきりにスマホで誰かとやりとりしていた。
お仕事が好きな貴くんを、私はずっと応援したい。
どうか、ツアーが怪我なく、
最後まで終われますようにって、
貴くんのにおいがするタオルに、
夜中ひとりで顔を埋める。
朝のキスを思い出しながら、
きゅぅんとなる胸を抑えて、
おっきなベッドの隅っこで明かりを落とす。
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凪紗。 - さなさん» 身に余る言葉をありがとうございます。励みになります。これからもどうぞご覧頂けると嬉しいです。 (2019年6月17日 0時) (レス) id: ce83842b8b (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 最高な作品です!この作品は、もっと評価されるべきだと思うくらい、最高です!!!これからの更新、楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年6月16日 21時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪紗。 | 作成日時:2019年6月13日 12時