11. ページ12
「あれ、まっすー、はやいね」
次のミーティングまで一時間、
資料を取るついでに一旦家に帰ると告げてから、20分で戻ってきた俺にシゲが不思議そうな顔をする。
「ん」
「……なんかあった」
出さないようにしていたつもりだけど、
シゲってそういうとこマジ、敏感。
「……泣かせた、」
「え、
「うん……」
パソコンをカタカタしていたシゲが、手を止めて顔をあげた。
「そっか。」
それだけで、シゲは色々理解したらしい。
「……ユリになんか伝えておく?」
「ん、ごめん」
「いいよ、たぶん、ユリも頼られたら嬉しいだろうし」
「……もし、今日一日ユリさんに連絡がなかったら、ワン切りで良いからコールしてもらえたら、有難いかも」
「いいの?ワン切りで」
「ん、たぶん、名前見たら、ユリさんに頼ること、思い出せると思うから」
「そっか、わかった。伝えておくよ」
69人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪紗。 - さなさん» 身に余る言葉をありがとうございます。励みになります。これからもどうぞご覧頂けると嬉しいです。 (2019年6月17日 0時) (レス) id: ce83842b8b (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 最高な作品です!この作品は、もっと評価されるべきだと思うくらい、最高です!!!これからの更新、楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年6月16日 21時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪紗。 | 作成日時:2019年6月13日 12時