butterfly effect (ページ5)

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今日も俺は無理やり感情を作って生きていく。

だってアイドルだもん。

大切な人が目を覚まさなくたって

いくら涙が止まらなくたって

笑顔を振りまかないといけない。

ここはそういう世界だから。

もし俺とAがアイドルじゃなかったら

こんな結果にはならなかったのかな？

もしあの時あの場所に行かなかったら今君は隣で笑っててくれたのかな？

人間はとても無力だ。

俺のこのちっぽけな手じゃ愛する人を守ることすらできない。

「...バタフライエフェクトとはー
小さな変化がその後の事柄に大きな影響を与えるというカオス理論ですよね？それについてどう思いますか？先生？」

「はい。これは実際に起きていることだと思います。例えば貴方が朝いつもとは違う道を歩くこれによって懐かしい友達に再開しそこから関係が続き結婚した。」

「もし道を変えなかったら貴方はその人と出会わずそのまま違う人と結婚したかもしれない。
これだけで大きな影響を与えてますよね？」

「なるほど..,では...」

テレビからそんなことが聴こえてきた。

バタフライエフェクトか...

もしそんなことが起きるなら

俺はAを救えるかな？