俺、面倒くさいから恋愛はしません 2

○気のせい ページ5

・








「ユジュンさんはどんなお仕事されてるんですか？」



ジェヒョナ、頼むからもう質問はやめて…


「ああ…音楽関係………です」









ただでさえ走りながら体力を使っているのに、後ろを走る二人の会話を聞いて精神まで削られて息が上がる。






「ええ！凄い！じゃあ芸能人の方とも会ったりするんですか？」

「………まあ」



能天気に『うわー、すっげー』なんて胸を高鳴らせてるジェヒョナに苦笑い。

貴方の隣にいる人、芸能人だよ……あの防弾少年団のユンギさんだよ…


なんて思いながらも、ジェヒョナの能天気さに感謝する。




「なあ、A、いつもどのくらい走ってんの？」


今度は私の隣を走るジェヒョナ。


「…ああ、休憩込みで……30分くらいかな？」

「すげー、A太ってないだろ」


そう言って私の二の腕を触る


「そんなこと言ってジェヒョナだって太ってないって今日話してたじゃない」




その後もジェヒョナと話していると後ろからチッと音が聞こえたような気がして後ろを振り向く。

目があったユンギさんが咄嗟に目を逸らした。




…気のせいか




・




「疲れた！」



自動販売機で水を買ってベンチに座り込んで勢いよく飲むジェヒョナ。



「飲む？」

「あ、ありがと」



水を受け取ろうとすると、横から素早く新しい水が差し出された。



「あ……でもこれユ、ユジュンさんの」

「もう一本買うからいい」

「あ、ありがとうございます」



なんだか………やっぱり今日はたまに不機嫌？









「やべ、もうドラマ始まる！じゃあ、そろそろ！A、また明日！ユジュンさんもまた！」


そういって急いでそこから立ち去るジェヒョナに挨拶してユンギさんと二人になった。






「じゃあ、私達もそろそろ、」

「ああ……」


「明日もお仕事頑張って下さい」

「ああ、有難う」







ユンギさんとも別れて無事に家に着いて、今日が無事に終わった事を感謝した。


・

初っ端から、ライバル→←○ヒヤヒヤ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す