俺、面倒くさいから恋愛はしません 2

謝罪 ページ25

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撮影も無事に終わり。







「本当にごめんなさい」


「足りない」


「本当に……申し訳ありませんでした」


「………足りない」







私に向かってナムジュンさんに謝らせているのは








「ヒョン、Aさんは許してくれてるじゃないですか…」



「駄目だ」






ユンギさんだ。







「ユンギさん、本当に大丈夫ですから………無事に見つかって良かったです」






なんでもトイレに行った後迷ったらしいけど、ストールをそこの部屋に置いた記憶は一切ないそうだ。









「ヒョン？ナムジュナにだけ謝らせてますけど僕も聞きたいことありますよ？」




ニコニコの笑顔でユンギさんに笑いかけるジョングクさん。






「あ？………………あ」



「Aさんと……連絡先交換してましたよね？」







え







「えええ！？ヒョン！？本当ですか？」


「あちゃー」







目を見開いてユンギさんの肩を揺さぶるジミンさんとそれを見て眉を下げるホソクさん。







「僕は知ってたけどね」


「お前が知ったのもさっきだろ」






テヒョンさんが口を尖らせる。









「ユンギヤ付き合ってるの？」



「え！？」

「は！？」





トンデモ発言をするジンさん。






「連絡先交換したくらいでなんでそこまですっ飛ぶんですか」



「偶然…知り合ったんです、」






「ヒョンが女性と連絡先交換なんてどういう風の吹き回しかと思いました」



「別に……女と連絡くらい俺もとってるだろ」









ユンギさんの発言にチクリと胸を刺されたような感覚になった自分に呆れる。








「ごめんな、ナムジュナが迷惑かけて」


「あ、本当に全然気にして無いので…」









この気持ちの正体に、私は気付いてなかったのだろうか？








いや、気付いてたのに目を背けていた。







彼はアイドルで、私はただのOL。



身分違いにも程がある。









気持ちに蓋をして、仕事を終えた。







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