俺、面倒くさいから恋愛はしません 2

○トラブルメーカー ページ22

・





どうしよう、なんて答えたら良いだろう、





そう考えてアタフタしてしまう。







知り合い、って言っても良いの？


それとも知らないです、って答えた方がユンギさんは都合が良い？








「あ、知り合いじゃな「オイ」







否定しようとすると後ろから聞こえた声。







声の元を確認するとユンギさんが不機嫌そうに立っていた。








「あ、ヒョン、もう終わったんですか？」





「ああ、…………で、なんだよ？」





「ヒョンには関係無いですよ！ただAちゃんにヒョンと知り合いなのかって聞いただけで」




「それは俺とも関係あるだろ」








ユンギさんがバッ、と私の方を向いた。






「で、知り合いじゃ無いって？」








片方の口角を上げて覗き込まれる。






「あ、いや、あまり知り合いって言っていたらご迷惑をかけるかと思って」






小声で伝えるとユンギさんの眉間にさっきよりも更にシワが寄った。








「迷惑もクソもないだろ。…………知り合いだよ」



「えー！ユンギヒョンに女性の知り合いなんて居たんですね！」







ああ、言ってよかったんだ、と思うと同時に謎の安堵感が押し寄せる。









「なあ、俺の衣装のストール知らないか？」





フラッとナムジュンさんが来た。









「知らないよ」


「知らないですよ」






頭をポリポリと掻いて「おかしいな…」と呟くナムジュンさん。





崩れた髪を見たヘアメイクさんが慌ててナムジュンさんに駆け寄る。









……どの仕事も大変なんだな。






・

○事件発生→←○声の主

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す