永遠に続く夢 (ページ7)

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「頑張ってるね、A」

ナムジュンさんは先に僕を通していった。
決して広くないスタジオだけど、8人は余裕で踊れそうだ。

Aは鏡越しにちらっとナムジュンさんを見て、
次に僕を見て、

「あなたも練習が必要なんじゃないですか？」

憎まれ口をたたいた。
ナムジュンさんは困ったように笑うと、

「Aに教えてもらわなきゃだ」
「覚えられない人には教えられませんよ」

ナムジュンさんの言葉はすべてフルスイングで撃ち落とされていく。

「A、ジミンに色々教えてやってくれ。同い年だし」

ナムジュンさんは大きな手で背中を押した。
宿舎に入るときホソクさんに押されたときみたいに、力が入っているけど、柔らかい強さで。

Aはやっと振り返って、またあの瞳で僕を見た。
上から下までじろじろ眺めて、目を合わせる。

「…教えるって、何から？」

そりゃいっちばん最初からだろ、と、ナムジュンさんが言う。
うーん、と眉毛を寄せるA。
僕は、よろしく、お願いしま、す、と敬語のようなタメ口のようなはっきりしない感じで頭を下げてみた。

「じゃあまず、」

Aはまたふっと鼻で笑った。

「練習室はちゃんとダンスのシューズ履いてくるんだよ」

そんな芋臭いピカピカの靴で入んないで、と付け加えられる。

上京に備えて下したお気に入りのちょっと高い靴。
僕は恥ずかしくて、小馬鹿にされたのが悔しくて、顔が真っ赤になった。

こいつとは、仲良くなれる気がしない。