泥棒猫、捕まえました【d!】 (ページ18)

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　結果から言おう、満腹になった。

　ご飯を食べ始めてからはまさに戦場のようだった。

　飛び交うナイフやらお皿やら実弾やら…比較的大人しいエーミールやオスマン、グルッペンから聞いたところ、“内ゲバ”なるものらしい。

　暫く一緒にその光景をご飯を食べながら眺めていたが、オスマンとグルッペンは各々のスイーツをぐちゃぐちゃにされ、エーミールは派手に煽られて参戦してしまった。

　其処にゾムがやってきて、めちゃくちゃご飯を食べさせられた。
　遠くにあって手の届かなかった料理も取ってくれたため、大変助かった。

　只管口に運ばれる料理を咀嚼していれば、他の者達は手を止めて、口をあんぐりと開けてそれを眺めていたが、つまらなそうに口をとがらせたゾムが立ち上がったのを見て必死にゾムから逃げ回っていたのは滑稽だった。

　それを眺めながら取り敢えず料理を堪能していたらいつのまにか皿は空になり、うるさかった奴らは、正気に戻ったトントンの怒号によって静かになり、騒がしい夜食は終わりを迎えた。

　解散しようとしたところで、ふと思い出したようにトントンが声を漏らした。

tn「…ん？Aさんの部屋、どないすんの？」

gr「………へ…や…？」

tn「そんな初めて聞いたみたいな言い方して誤魔化すな。考えてなかったん？」

gr「…トン氏…」

tn「……はぁ、ちょっと空いてる部屋あるか聞いてくるわ」

　私の隣で、男だったらなんとかなると思ってた、だのとぶつぶつ言い訳をしているグルッペンを一瞥してからトントンは食堂を出て行った。

　本当に此奴が総統なのな…？と不思議に思っていれば、存外早く戻ってきたトントン。
　困ったように眉尻を下げていて、その表情から結果が分かりそうだ。

tn「だめやった、空き部屋は、今は物置きみたいになっとるから今日は使えへんらしい。
　明日には片付け終えられるらしいけど、今日は別の部屋で過ごしてもらうことになったわ」

gr「そうか…」

tn「嫌やろうけど俺の部屋に泊まってもらって、俺は談話室のソファで寝ようかと」

『え、いや、保護されている身だから私が、そのそふぁ…？で寝る。なんなら床でも構わない』

ut「いや、女の子を床で寝かすなんて！そんなことさせられへんわ。あ、なんなら僕と一緒に寝ちゃう？」

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