泥棒猫、捕まえました【d!】 (ページ12)

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　あれよくみたらおほしさまがまっかになってる？？

　高評価、お気に入り登録、コメント有難う御座います。感謝の更新です。

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　どうも、初めての私視点でーす。突然だが自分語りをしよう。

　親に捨てられ、様々な国を転々としながら育った私は、何故かは分からないが無駄に身体能力が高かった。

　お店から食べ物を盗むのは気が引け、かと言って捨てられているものを食べるのはどうしても嫌だった私は、ふと思いついたのだ。

　あ、城だったらいっぱいごはんあんじゃね？と。

　そういうことで、バレない程度に、住んでいる国の城の食糧庫から食料を盗み食べ、バレそうになったら違う国に移住する生活を初めて早数年。

　前いた国から此処の国までの距離が思ったより長く、ここ最近全然ご飯を食べれていなかった。

　漸く此処、W国に着き、親切なパン屋のお兄さんにご飯を少しだけ貰ってから、この城の食糧庫からご飯を盗んで食べていた。

　…かなり沢山。特に好物な鮭が、他の国よりも美味しく、それも沢山あったこともあり、見るからに異常な量を食してしまった。

　その結果、バレてしまい、挙げ句の果てに総統閣下様に捕まった。

　が、案外幹部様と総統閣下様は優しく、広い浴場でお風呂に入れさせてもらい、清潔な服を着せていただき、髪も切り揃えてもらった。

　此処めちゃくちゃ居心地ええやん。

　これからご飯をいただけるそうなので、最後の晩餐にならないことを願いつつも、久々の“料理”にわくわくしながら総統閣下様と廊下を歩いている。

　はい、漸く今現在の様子を現在進行形で伝えられますね。

gr「ほら、ついたゾ」

『むっちゃいい匂いするな…』

gr「あぁ、此処の料理人の腕は凄いゾ！…私はあまり沢山食べれんのだが」

『そうなのか』
　
gr「じゃあ入るな？…おい、着いたゾ。大先生とオスマンは片付けのために遅くなるらしい」

　扉を開きながらそう言う総統閣下様を、隣でぽけっと見つめながら後をついて食堂の中に入る。

　食堂の中心には、長く大きいテーブルがあり、その両側に幹部様が半分ずつ座っている形だ。
　
　テーブルの上には既に美味しそうな料理が並んでおり、思わずゴクリと唾を飲み込む。

　

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