泥棒猫、捕まえました【d!】 (ページ2)

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tn「＿＿＿＿＿＿＿最近食物庫の食べもん、特に鮭の減りが異常なんやけど、なんや知らへん？」

　我々国にある城の部屋の一つ、全体的に白い会議室に、総統閣下と、幹部全員が集まっている。

　いや、正確には裏幹部なる者がいるので全員ではないのだが。
　まぁ、表向きの幹部は全員いる。
　
　幹部の一人で総統閣下グルッペンの右腕のトントンが議題を切り出せば、今回の書記、エーミールがホワイトボードにそれを書き出す。

sha「鮭？シッマの仕業ちゃう？」

syp「うっわ、またやらかしたんすかクソ先輩」

　ニヤニヤとしながらニット帽を弄るシャオロンに乗っかって挑発的な発言をするショッピ。

ci「まさか、ゾムさんやあるまいし」

zm「いや流石に俺もちゃうで？」

　それに答えたのは本人ではなく、新人のチーノ。
　突然自分の名前を出されたゾムも自分ではないと否定をした。

os「えー、猫とかやない？」

ht「え、猫？猫だったら飼っていい？」

　適当に言って紅茶を一口啜ったオスマンに、動物好きのひとらんらんが反応を示した。

syp「猫…！最近猫不足っす…」

ut「猫かぁ、もしそうやったらまさに“泥棒猫”やなぁ」

sha「上手いこと言わんくてええわ」

ut「ｼｬｵﾁｬﾝ…」

　猫好きのショッピは目を輝かせ、へらへらとした笑みを浮かべた鬱に冷たい視線を送るシャオロン。
　鬱の声にシャオロンは思いっきり顔を顰めたが、そこからは楽しげな様子が滲んでいた。

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