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「どうだ?仲良くできそうか」
『無理ですね』
「即答か。一応能力だけじゃなく、人間性も見て選んだつもりだったが…」
『いえ、多分リリちゃんとハルさんはいい人なんでしょうけど…。むしろ逆にそれが怪しいというかなんというか。私の経験上「あ、多分この人いい人だ」って思った奴ほど信用するべきじゃないんですよ。…信じたいと思った人に裏切られることほど絶望することってないですから。裏切られるくらいなら最初から信じなきゃいい話です。それが私が人を信頼できる唯一の方法です。だから_』
「Aちゃん」
私の言葉を遮るように、絵心さんが私の名前を呼んだ。その声は、今日までの2年間で1番優しくて。
「これから、よろしくね」
硝子を扱うみたいに優しく私の頭を撫でて、絵心さんは会場へと向かった。
『…はあ。前言撤回。私、頑張ってみますよ。彼女たちのこと、信頼できるように。だから…見ててね。絵心さん。…いいや、“お兄ちゃん”』
もうとっくに部屋の外へ出てしまって見えないはずの、絵心さんの背中を見つめながら独り言のように呟いた。
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ブックマーク(プロフ) - 最高です!応援してます! (2023年2月13日 2時) (レス) @page14 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
るぁ - うぁ好き…夢主ちゃんが凄いのに謙虚だったりほかの二人も性格が良さそうなのがめっちゃ好き…とりあえず付き合ってください(?)今後の展開楽しみです! (2023年1月30日 19時) (レス) @page9 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - うわ、面白い………………!神作品ありがとうございます!!笑応援しています! (2023年1月20日 20時) (レス) @page6 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美少女に生まれ変わりたい一重モンスター。 | 作成日時:2023年1月17日 0時