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私がハルさんと深呼吸をして、服を着させている間、
烏選手はクズ共をトイレの隅に追い詰めて、何か話していた。何を話しているのかよく聞こえなかったが、彼は並々ならぬ殺気を放ち、冷酷な目をしていたので、聞こうとはしなかった。

(殴って流血沙汰になるよかマシだわ。その時の感情に流されて、行動するような奴じゃなくて良かった…)

『ハルさん、サラシ…巻いてたんですね』

「うん…。コンプレックスなんだ。私の身体」

『こんなにもスタイル抜群なのに?』

言ってから理解した。

『ああ、だから(・・・)ですか』

「!君は聡い子だねえ。そうだよ。…ありがとうね。私は大丈夫だから。戻っていいよ」

『…本当は。本当は、大丈夫なんかじゃないですよね。私は聡い子なので、わかっちゃいますよ。大丈夫ですよ、貴女が何を言っても私は、私たちは受け入れます。だって、貴女のことを、貴女が思っている以上に信用していますから』

…嘘つけ。なにをいけしゃあしゃあと。私が一番信じてないのに。信頼はしている。彼女らの能力は文句のつけようがない。けれども、どうしてもその先に進めない。信頼出来ないのだ。

「ふふ、そっか。Aは、私のこと信用してくれてるんだ?今は、そういうことにしておくね」

もう、いつもの調子に戻ったハルさんは、私の心を見透かしているようだ。それでも、何か、ほんのわずかな違和感を感じた。

「悠」

「烏…」

互いの名前を呼び合っているだけなのに、そこだけ別の世界のような雰囲気を漂わせている。ここは空気を読んで、二人きりにしてあげようか。

『私、先に戻って絵心さんに報告してきます。烏選手、勿論法律の範囲内で対応しましたよね?』

「こんなんで前科持ちとか、しょーもないからな。後でアイツらの名前とかいろいろ報告するわ」

『ありがとうございます。ですが、名前とかは結構です。既にわかっていますので、どんな状況だったかを、後ほどお聞きします。いつでも構いませんので、情報管理室に来てください』

そう告げてその場を離れようとしたが、服の裾をハルさんに掴まれてしまった。

「…私の話、聞いてくれる?」

いつも、余裕があってどこか掴み所のない彼女がこんなにも弱っていて。普段のような落ち着きを取り戻ししてはいるが、不安定さが残っていた。

私たちは目を見合わせて、ハルさんの言葉の続きを待った。

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ブックマーク(プロフ) - 最高です!応援してます! (2023年2月13日 2時) (レス) @page14 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
るぁ - うぁ好き…夢主ちゃんが凄いのに謙虚だったりほかの二人も性格が良さそうなのがめっちゃ好き…とりあえず付き合ってください(?)今後の展開楽しみです! (2023年1月30日 19時) (レス) @page9 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - うわ、面白い………………!神作品ありがとうございます!!笑応援しています! (2023年1月20日 20時) (レス) @page6 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美少女に生まれ変わりたい一重モンスター。 | 作成日時:2023年1月17日 0時

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