57.春の訪れ ページ7
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「忠義くんのお傍にいますよ」
…忠義くんがいれば、私は楽しい。
忠義くんのフィールドは本当に強くて、
私にのみ発動する付与効果なのか、
息苦しさも頭痛も消えて、本当に身体が楽になるんだ。
「忠義くんとコネクトしたら最強です」
大『はあ？』
「こっちの話しですよ、お気になさらず」
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・
忠義くんがずっと手を繋いで居てくれて、夜が明けた。
私を見て、みつるくんは「奇跡や…」と、
すごく驚いていたけど、何でだったんだろう。
自宅に帰ることを許され戻ると、忠義くんと同じ目の色の男の子と女の子が走ってきた。
大『衛と、桃子』
「まもる と ももこ...」
2人の顔を見るのは初めてなのに、
初めてじゃない感覚。
何故か愛おしくて、
それがなぜがわからないけれど、
優しく接さずにはいられない。
どこか、同じ匂いがするあなた達に、
「お母さんは？」と聞いてみると、
〈そばにいるよ〉と応え、2人は笑っていた。
・
・
・
しばらくして春が来た。
スンッと新しい匂いが鼻を通す。
そして、
〈Aちゃん。…見て、新しい制服〉
〔ねえ聞いてよママ〜〜！衛ってば酷いんだよ！〕
〈…酷くないでしょ。〉
〔衛がわたしの制服踏んだの！〕
〈あんなとこに置いとく桃子が悪いんだよ〉
〔違うじゃん置いてたわけじゃないよ！落ちたの！
後で拾おうと思ってたの！〕
…なんだか、騒がしくて楽しいな。
「ふふ、」
大『ほら、喧嘩すんな入学式遅れるぞ』
春って、わたしはやっぱり好きだな
だって、出会いの始まりで
すべてが新しいにおいがする。
忠義くんはいつか、わたしに聞きましたよね
なんで俺に恋をしたのかと。
それはそれは きっと単純な事ですよ。
そう。ほんとうに単純なことなんだと思います。
こんな素敵な人に 私が恋をしないわけがなかった
忠義くんに恋をしないわけがなかった。
「素敵です」
私のつぶやきに、静かに顔をこちらにむけて
そっと髪に触れながら わたげのように微笑んだ。
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あすとなん(プロフ) - 少し時間は経っていますが、ここ数日でゆったり作品を読みました。素敵な作品で最後の方はめちゃくちゃ泣いてしまいました…夢小説でここまで泣いたのは初めてです。言葉選びなど何もかもすごく綺麗で出会えてよかったと思えるような作品でした！ありがとうございました (2023年4月16日 0時) (
レス) id: 98485f7244 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - Twitterから来てみました！大号泣です。作品でここまで泣いたのは初めてです。素敵なお話しありがとうございました。 (2020年12月28日 18時) (レス) id: d174202b3c (このIDを非表示/違反報告)
madokaarashi191(プロフ) - 何日か前から読み進めてきました。最終章はずっと泣いてました、泣素晴らしいお話です！また読みます！頑張ってください！ (2019年8月18日 0時) (レス) id: cda95919fc (このIDを非表示/違反報告)
りん - 今日初めて読みましたがものすごく感動しました、、泣 涙が止まりません、、、こんなに素晴らしいお話を書いてくださってありがとうございました。!!これからも頑張って下さい！ (2019年6月8日 16時) (レス) id: b994653d42 (このIDを非表示/違反報告)
とここ。(プロフ) - とっても素敵なお話でした！途中から涙が止まらなくなりました！！また後で読み返しに来たいと思います！こんなに素敵なおはなしを、ありがとうございました！！！！ (2019年5月1日 12時) (レス) id: 9d6320b50f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2019年3月13日 22時
