53.ふたつ重なって ページ3
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「思い出が増える度、貴方を忘れたら、
どんな顔をさせてしまうんだろうってっ…。
だから8年前、貴方を先に消しました。
本当は、わかっているけど、見えているけど、
大好きだけど、…見て見ないフリをしてきましたっ…」
「…できるだけ先に準備をしておけば、
後から困ることは少なくなる。
…そう思いました。でも…
消えなかったんですっ…消えなかった…、
…きえなかった…」
自分の子供や友人を忘れてるのに、
俺の事だけはちゃんと覚えてることに、
罪悪感は激しかったはずで。
1人で戸惑ったはずで、苦しかったはず。
君の思いを聞いて、また思い知らされる。
…どこまでも、ぶたには叶わないと。
「忠義くんに忠義くんを覚えていること
バレないように、私は忠義くんにタメ口を使ったりしました。
でも、忠義くんが振り向いてくれる度
話しかけてくれるたび、
私を見てくれるたび、胸が苦しくて仕方ありません」
大好きだけど、名前を呼びたいけど、
何度も何度も我慢してきた。
ずっとずっと押し込めてきた。
「心の中で、何度も名前を呼んでいました。
貴方が背中を向ける度に、見つめていました。
時々隠れて、泣いてもいました。
でも私は、“知らない設定”だから、気付かれないように今までやってきました」
私はきっと重罪だ。
そうおもいながら、忠義くんの横顔を見ていたんです。
私には一切涙を見せない忠義くん
だけど本当は、忠義くんが泣いていたこと知ってました。
ごめんなさいって何回も謝りました。
大『だから憂さ晴らしに、俺に俺の話してたん？』「はい」
忠義くん…、ずっと好きです。
大『…泣いてないで…、はやく名前呼んでや…』
手の甲で私の涙を払い、
彼は…綺麗な涙を流しながら、
そう言った。
「忠義くん、大好きです」
大『…おいで、もっと近く。』
「はい、これくらいでど…！」
唇が…涙が…重なった。
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あすとなん(プロフ) - 少し時間は経っていますが、ここ数日でゆったり作品を読みました。素敵な作品で最後の方はめちゃくちゃ泣いてしまいました…夢小説でここまで泣いたのは初めてです。言葉選びなど何もかもすごく綺麗で出会えてよかったと思えるような作品でした！ありがとうございました (2023年4月16日 0時) (
レス) id: 98485f7244 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - Twitterから来てみました！大号泣です。作品でここまで泣いたのは初めてです。素敵なお話しありがとうございました。 (2020年12月28日 18時) (レス) id: d174202b3c (このIDを非表示/違反報告)
madokaarashi191(プロフ) - 何日か前から読み進めてきました。最終章はずっと泣いてました、泣素晴らしいお話です！また読みます！頑張ってください！ (2019年8月18日 0時) (レス) id: cda95919fc (このIDを非表示/違反報告)
りん - 今日初めて読みましたがものすごく感動しました、、泣 涙が止まりません、、、こんなに素晴らしいお話を書いてくださってありがとうございました。!!これからも頑張って下さい！ (2019年6月8日 16時) (レス) id: b994653d42 (このIDを非表示/違反報告)
とここ。(プロフ) - とっても素敵なお話でした！途中から涙が止まらなくなりました！！また後で読み返しに来たいと思います！こんなに素敵なおはなしを、ありがとうございました！！！！ (2019年5月1日 12時) (レス) id: 9d6320b50f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2019年3月13日 22時
