42話.コーヒー ページ42
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大『ぶた』
大『打ち合わせしようや』
「打ち合わせ、…あっ。プロジェクトの…」
もうそんな時間？とオフィスの時計に目をやると
約束の時間になっていて、忠義くんは会議室に入って私を待ってる感、全開。
わたわたと自分の机を片付けていると
大『ぶーたーーー。』…と声が。
「はいっ、すみません！今すぐに…！」
そう。忠義くんは最近また私を【ぶた】と呼び始めた。
調子が狂う。正直やめて欲しい。
正直、やめて…ほしい。うん……。
ぶたと呼ばれる度に、高鳴る心をちょっとでも沈めるために【大倉さん】と呼ぶようにした。
自分への戒めというか、なんというか。
なんか、そうゆうやつ、、です。
この呼び方、慣れないけど…。
大『これどう思う、？』
書類を印刷して持ってきた忠義くん。
私へコピーを渡してくれた時に、ふわりと香った。
この匂い…！私のお気に入りのやつ…。
柑橘系の甘い香り。今日はこの香水なんだ…。
久しぶりに嗅いだ気がする…。
香水変わったなぁと思っていたから。何気に。
大『もしもーし？』
「あっ。…すみません…もう一度、最初から…」
横山さんに会いたいな…。
大『生地とか、どう？』
「あ、大倉さん！これなんてどうですかね。」
大『ナイス！』
早く終わらせて、横山さんに会おう。
そう思いながら、真剣な忠義くんの横顔を見て
頬が熱くなる。
「(見るな見るな…)」
別にかっこいいなんて思ってない。
別に胸が苦しいとかもない。
大『横山くんと上手くいってる？』
作業をしながら、
ノールックでそう聞いてきた忠義くん。
「…はい、それはもう。」
やすだとの中を勘違いさせてた時も
そうやって聞いてきたよね…。
「たっ…大倉さん、も…上手くいってますか」
大『まぁね〜』
軽いなぁ…。と思いながらも作業を進めて、
やっとこさ仕事も終わりを告げた。
・・・・
大『はい。コーヒー』
「あ、…ありがとうございます…。」
忠義くんとコーヒー飲むの、久しぶり…。
「おいしっ」
大『やんな〜。でも今はビール飲みたいわ』
「いいですねえ…！」
大『うまぁーいツマミとな！』
「はい！わたしすじ煮込み！」
大『もぉ最高』
「今から行っ…」
違うじゃん…何言おうとしたの。
今してる会話が、楽しかったあの頃そのもので
「忠義くん…っ…帰りますっ」
大『なになんそれ…強がり？』
「違います、」
言葉ではそう言ったのに…
彼の袖を、掴んでしまった。
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∞くらゆい∞(プロフ) - uzuuzuさん» コメントありがとうございます！(；；)横山さん…切ないです…自分でも横山さん側から見て胸が苦しくなる時が… (2018年2月1日 1時) (
レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
uzuuzu(プロフ) - 横山くん切ないですね… (2018年1月31日 15時) (レス) id: bf71f8c0d1 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - すーさん！嬉しいコメントありがとうございます(；；)ハッピーエンドかバッドエンドか、、もしハッピーエンドだったらわたしも書きたいです！^^ (2018年1月29日 23時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - あきさん» あきさん、コメントありがとうございます！わぶたちゃんと、横山さん、忠義くんと、凛さん、まだまだ続きますので、これからもよろしくお願いします(；；) (2018年1月29日 12時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 毎日更新楽しみです！完結してもブタちゃんと大倉くんの日常とかの続編見たいです...！ (2018年1月28日 22時) (レス) id: bae7291fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年1月21日 1時
