9.忘れえぬ人 ページ9
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「忠義くんは私のこと可愛いって思ってないんです。私は可愛くないんですよ。」
横『そんな事ないよ、可愛いよ。』
「…最近ほんとに素っ気なくて。」
映画を見終わった後、ミスドで横山さんと忠義くんの愚痴大会。
「もう何ヶ月もイチャイチャしてません！ありえますか！？」ミスドから場所を変え、いつの間にか横山さんのおうち。持ち帰りしてきたオールドファッションがパサついてしまうほど横山さんに忠義くんのことを語っていた。
「イチャイチャしてないんですよ横山さん！忠義くんと行きたいとこ、やりたいこと沢山あるのに」
横『そうやろうな…』
「仕事は仕方ないですでも休みの日家に居ることも少くて…やすだとショッピング行ったりしてるんです。」
横『あいつら仲いいしな、』
「やすだに負けてるんですよ私は…」
横『…だから大倉の気惹きたくて？』
「浮気してやろうと…」
横『変わってないなあ、そうゆう無謀さ』って笑って、私の頭を撫でた。
その優しい手に、何故か涙が出てきて。
横『…寂しかったな。』
「はい…」
横『悲しいよな』
「はいっ」
横『大好きやもんな。大倉のこと』
「大好きですぅ〜！」
オールドファッション食べながら大泣きしていた。
知らぬ間に横山さんに抱き着いて泣いていた。
横『付き合うで、おれ。』
横『大倉とできひんこと。』
「横山さん？」
横『……大倉とじゃないと…イヤ？』
抱きしめたまま、目と目を合わせて横山さんがそんな事を言う。なんで、私の心臓はドキドキうるさいの。
この人はどうして昔から、私にずっと優しいの？
忠義くんより長い指で私の髪を撫でて、頬に触れる。その流れはあまりに自然で。
横『泣かんといて、、』
キスで涙が拭われた時、…奥深くに眠っていた横山さんとの日々が目を覚ます。
「帰りますっ、…わたし」
これ以上ここにいたら、壊れてしまう気がする。なにかって何かはわからないけど…。
立ち上がり、玄関に行こうとした私を『帰らんといて』と、横山さんが、後ろから抱き締めて止めた。
横『ずっと忘れたことない。Aの事』
横『大倉と結婚しても…。ずっと』
「横山さん、？」
横『………2番でいい。』
横『2番でいいから………俺とおって』
言われている言葉を頭で理解しようと、必死で思考回路を回していた最中。
「んっ…」
唇が重なった。
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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (
レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか？？もう、泣いてるんですけど……(；＿；) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています！でも、読む度ドキドキしてます！ 毎日の更新がすごく楽しみです！！！ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます！この後も楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年10月9日 19時
