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39.さよならの涙 ページ39

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横『大阪戻って、弟と暮らすわ』






そう言った横山さんはどことなく、
スッキリしているようにも見えた。





そして、ほんとうに横山さんは大阪に戻って行ってしまった。





…二度と会えないわけじゃないけど…
横山さんは私にとって、初めて忠義くん以外で好きになった人だった。




だから





大『寂しい?』
「え、」







そう、寂しい。



ほんとは寂しい。







大『……顔に出すぎ』
「ごめんなさい」




ほんとはほんとは、すごくさみしい。





大『…ちょっと待って。』そんな声が聞こえてすぐ「え…忠義くん?」





覆いかぶさるようにして、ぎゅうっと抱きしめられてた。







大『なんか、ほんまにそうゆう顔されると、
めっちゃ、妬ける。』


「へ、」
大『俺がおるのに』




大『俺じゃ横山くんの穴埋められへんみたいやん』
「…よ、横山さんは横山さんで、
忠義くんにない魅力があります」
大『なにそれ。』





色々あったけど、私が忠義くん以外に見つめたのは横山さんだ





大『納得いかんねんけど。』
「えっ?」
大『ちょっと生意気なった?』
「なんの話しですかっ?」





え?なに?




大『ベランダから夕日眺めて
切なーい顔して想ってる人が横山くん?
…めっちゃ気に食わんわ』




私の頭に顎を置きながら話す忠義くんに、
正直、胸がハイパーボンババボンです。






「今頃、大阪着きましたかね」って言った直後。
『やっぱナマイキ。』私のほっぺを包んで、ふれるだけのキスがお見舞された




「忠義くん。」私が呼ぶと、当たり前に私を見てくれる。
だからね、やっぱりね。私がほしいもの全部、
忠義くんが持ってるよ。









「忠義くんの、ぜーんぶ くれますか?」







ギネス世界記録に登録すべきその尊い笑顔も、
私が突如、米粒くらいに小さくなったら
真っ先に滑り台にして滑りまくりたいその鷲鼻も。







「ちょおだい 私に。」
大『いーよ。』

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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか??もう、泣いてるんですけど……(;_;) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています!でも、読む度ドキドキしてます! 毎日の更新がすごく楽しみです!!! (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます!この後も楽しみにしてます! (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2018年10月9日 19時

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