38.決別 ページ38
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「ん…」
目が覚めると、消毒液の匂いがして、機会の音がする。
「ここ…病院？」
大『目覚めた…？』
顔にガーゼを貼った忠義くんが私を覗き込んだ。
「忠義くん…！？…どうしたんですか！その傷…」
大『ん？…あ、まぁ、ちょっとな』
「横山さんは？」
大『…横山くんは、』
忠義くんが、表情を変えた
大『隣の病室』「行きます」
大『Aはもっとちゃんと寝とかなアカンって言われてるねんて
お前、栄養失調と寝不足重なってていつ倒れてもおかしくない状態やったって言われたんやで。』
点滴終わるまであかんって、ベッドに寝かせられた。「横山さん…」『…大丈夫やから』
「…そのケガは、横山さんですか？」
大『……』
そうなんだ。
「あの…ごめんなさい、私のせいで」
『お前のせいじゃないし、横山くんも俺と同じくらい怪我してるから。』
「え？」なんで？？
『…ほんま、久しぶりにこんな喧嘩した。』ヘラっと、顔に3つガーゼ貼り付けたまま、笑った彼。
それから点滴が終わってすぐに横山さんのとこに行った。忠義くんにはめちゃめちゃ止められたけど、一緒に着いてくるのを条件にして、許してもらった。
「横山さん」
横『なんで来たん…？』
「心配です、」
手をぎゅっと掴むと、驚いた顔で、『怖くないん』って言う
ぷるぷると首を横に振る。
『ごめんな…』小さく謝る横山さんに、私はきちんと言わなければならない。
「横山さん。聞いてくれますか…？私の話。」
横『うん』
「わたし、忠義くんが好きです。」
横『…うん。』
「…わたしが、火の中水の中飛び込めるのは忠義くんの為だけです。」
横山さんはちょっと黙って、また『うん』と言った。
「忠義くんの為なら、私死ぬのも怖くないです。」
「でも。……でも…っ」
ごめんね、横山さん。
「横山さんのために…っ、死ぬことは……できまぜんっ」
ボロボロ涙が出てくる。
「よごやまざんの為にっ、火の中水の中は飛び込めないと…思いますっ」
「ずっと苦しませてごめんなさい…。わたしがごめんなさい」
横『俺、この街出るわ』
「え？」
横『大阪帰る。』
これには忠義くんも『なんで？』と口を出した。
「横山さん…どうして」
横『Aに酷いことしてたのに、おられへん』
「そんなの！」
横山さんが私の頭を撫でて『おられへんねん』と決心した声で言った
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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (
レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか？？もう、泣いてるんですけど……(；＿；) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています！でも、読む度ドキドキしてます！ 毎日の更新がすごく楽しみです！！！ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます！この後も楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年10月9日 19時
