13.ゆびわ ページ13
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横山さんに連れられ、色んなとこを回る。全てが忠義くんと行きたかった場所。
新しくできたカフェに行って、ありきたりなデートコースだけれど、ディズニーランド。…で、101匹ワンちゃんのカチューシャおソロ。
横山さん絶対いやって言うと思った。案の定『それだけは』ってなかなか聞き入れてくれなかったけれど、お願いってしたら、つけてくれた。
そのあとはおしゃれなレストランで食事。ちょっと時間がまだあるからって横山さん、たっかいブランドのおしゃれな丸メガネも買ってくれた。
横山さんとの時間はすごく楽しくて。
気が付けば夜。
横『…行こ』
手を引かれて、ホテル街を一緒に歩いていたけれど、お店の入口で私が足を止めた。
横『あかん…？』
「でも…」
私は忠義くんの妻。
彼を想い、左手の指輪を触ると、
横山さんがその指を遮り
横『考えんといて、なんも。』
やさしく、自分の唇を私に押し当て、
横『行こう』
…二回目のその誘惑は、
ひどく甘く、今の私の心に染みわたっていく。
それはもう、頷くしかないほどに。
「つれてって。」
横『何も考えんくていいから』
ベッドに押し倒し優しく囁き、私の服に手をかけた時、
「あ…」
私のスマホが彼の名前を表示した。
その瞬間に私は一人の女性ではなく、既婚者に戻るんだ。
スマホに伸ばした手を、横山さんが掴んで
横『大倉がいい？』
と、聞いてくる。その問いに、彼に対しての蟠りが心を埋め、手が止まる。
前も似たようなことがあった。
忠義くんからの着信を、横山さんは今と同じように
抱きしめて、私の手を止めたことがあった。
横『今更…大倉はもう遅い』
「っ…」
横『Aのこころにあいつが間に合うくらいなら
俺と、こんなホテル…入らん、そうやろ？』
そう呟いて…私の左手の薬指。
あの日愛を誓い合った指輪を
ゆっくりと横山さんが外した。
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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (
レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか？？もう、泣いてるんですけど……(；＿；) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています！でも、読む度ドキドキしてます！ 毎日の更新がすごく楽しみです！！！ (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます！この後も楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年10月9日 19時
