にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ44)

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相関図だってページ44

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YouTubeの撮影の準備でもするかな、と予約していた5分くらい前にその部屋に行ってみたら。

「お疲れ様です。あ、失礼しました。」

「Aさん、お疲れ様です。もしかして次の予約？」

「私が早く来ちゃったのであとちょっと余裕あります！すみません。」

ホワイトボードの前に立って写真撮ってたのはなにわ男子のきょーへいくん。最近翔太くんやふっかさんと仲良くしているらしく、その二人から名前を聞くことがある。

あと私がゲーミングルームにお邪魔しているときに話したりもするし。

「いいっすよ、時間まで座っててください。」

「ありがとうございます。……これ、相関図ってやつですか？」

「そうなんすよ！翔太くんとふっかさんを書かせていただきました！」

他のグループのチャンネルでやっているところをよく見るのがこの相関図。

「ポケモン、マスター？」

「おおー大吾くんと同じ反応っ！あれっす、ポケカ部のメンバーっす。」

「ああ！」

ふっかさんの位置が翔太くんと同じじゃなくて、ミヤさんと同じポケモンマスターの欄にあったからどういうことだと思ったら、ポケカ仲間だった。

「お疲れ様でーす。……っと恭平？」

「ふっかさん！お疲れ様です。すみません、そろそろ片付けます！」

「急がなくていいよ！まだメンバー来ないからさ。」

そこへ入ってきたのはふっかさん。なんといいタイミング。きょーへいくんを見たあと、後ろの相関図が目に入ったらしいふっかさんはそれをじっと見つめて。

「お、オレと宮田くんポケモンマスターじゃん。」

「食いつくとこ一緒っすねー。」

「Aちゃんも？」

「相関図で普通見ない肩書なので。」

そして私の隣にちょこんと座ったふっかさん。流石に消すかーとなったらしく、きょーへいくんは黒板……じゃなくてホワイトボード消しを裏面から取ってきて。

「おつかれでーす。……何だこの組み合わせ。」

「翔太くん！すげーオレが書いたSnowMan、みんな来た。」

消そうとする直前のナイスタイミングで現れたのは翔太くん。

と、高橋くんが何か思いついたのか空いているスペースに何か書き足した。

「みんなのお姉ちゃん、Aさんっと。」

「それ絶対違いますよー。」

「少なくともオレにはお姉ちゃんなんで！……よし、これで。」

【オレのお姉ちゃん】に書き換えられて。ふっかさんと翔太くんが「おい！」って同じタイミングで言ったのはちょっと笑っちゃた。