にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ27)

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笑い死ぬかとページ27

sideふじがや

ここ数年は年末にスペシャル番組として放送されている、某ご長寿さんの番組。今年はオレもゲストとして呼ばれて。ジャニーズからはもう一人。

「おつかれさまです。」

「おーおつかれー。めっちゃ赤だ、気合入ってんね。」

SnowManの岩本。燃えるような赤色の髪、もともとワイルドな感じだったけどより強そうに見える。

そしてSnowManメンバーがいるということはそのマネージャーもついてきているわけで。

「おつかれさまです。……はい。」

「なんで後ずさりしてんの。」

「この前のめめくんとのやりとり思い出して。」

「ふふ、大丈夫、取って食べないから。」

この前目黒といた場でいろいろと積極的に動いたのが響いているようで。……仕方ないじゃん、あんな反応されるって分かったら、意地悪したくなっちゃう。

目黒も勉強になるとか言ってたからねぇ。

「にしても笑い死ぬかと思ったわ。」

「本当に。めっちゃ腹筋鍛えられたような感じで。」

もう収録後なんだけど、珍回答を思い出してまた笑っちゃいそうになる。

オレも岩本も問題として出してもらえたし、ゲストとしてこられて本当に良かった。なんなら来年も去年の映像として使われそうだよね。

「クワマンの目力つよしでしょ？」

「江戸前キス郎さんですよね？」

「「はははっ！」」

「二人して何やってんですか……！」

ヒントに引きずられて原型をとどめていないオレらの名前。岩本なんて、回答した方が福岡のライブに行ったって前置きがあったから、正解か？なんて思ったらクワマンだからね。

オレと岩本が笑い合って、そしてAちゃんも笑い出す。あーマジお腹痛い。

「バーテンダーで明朗家計で君の瞳に乾杯するんだよね？」

「藤ヶ谷くんめっちゃ覚えてるじゃないですか……！」

「そりゃあんだけ色々言われたらね。……君の瞳にってやつ、ちょっと言ってみてよ。あ、オレじゃなくてAちゃんに。」

思いついちゃったからね、是非ともやってもらいたい。ちょっと恥ずかしいのか口元を手で隠して。

「そんなキャラじゃないっすよ。」

「でもご長寿さんにはそう見えてるからね、期待に沿おう！……どうぞ！」

Aちゃんの肩をぽんと叩いて岩本の前へ。流石に意を決したらしい岩本、顔を赤くしながらふぅと一息吐いて。

「……君の瞳に、乾杯。」

「は、はい……。」

……あ、オレ邪魔だったわ。