にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ15)

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研究所inおおさかページ15

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今年のツアー期間。ファンクラブ限定で各会場のケータリングを紹介する動画を撮ることになって。初回の大阪会場担当はふっかさん。私が撮影担当だ。

撮影開始から他のメンバーもちょっかい出してくれて、緩急のあるいい感じの動画になっているんじゃないかと思う。

撮影が終わったところで、私もご飯の時間。

とりあえずご飯とスープ、サラダをチョイス。……ちょっと青虫さんにならないと、最近お腹周りが気になってきたからね。運動もしなきゃなんだけど。

「いただきます。」

まずは野菜から。そのあとスープ。最後にご飯。どこかで聞いたんだよね、太りにくくするには野菜食べてからのご飯だって。

さてその食べ方が気になったらしいふっかさん。

「ご飯最後なんだ。」

「太りにくいと聞きまして。」

「へー、オレもやってみよっかな。」

と言いながら手に持っていったご飯を置いておかずを食べ始めたふっかさん。

……すでにご飯食べちゃってるから、今回はもう無意味な気がするけど、身体に悪いわけでもないと思うので黙っておこう。

「見られてると緊張する……。」

「あ、すみません。後ろ向きます。」

「いやっ！別にそのままでもいいよ。」

なんの気なしにふっかさんの食べているところを見てしまっていた。そのままでいいと言われたから、言われるがままふっかさんのお食事風景を見つめる。

新鮮だな、人が食べてるところを見るのは。すでに食べ終わった皿を重ねながら、お茶を飲みつつふっかさん鑑賞。

その様子を見ていたらしいひかるくん、私の隣の席に座って同じくふっかさん鑑賞を始めた。

「ひかるまでどうした。」

「ふっか食べてるところ見るの面白いのかなって。」

「食べてるだけで絵になるからね、オレ。」

「なんか言ってんね。」

思わずひかるくんと一緒に笑っちゃった。

そして食べ終わった皿を片付けるために席を立った。

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「ふっか、めっちゃ照れてんじゃん。」

「しょうがないだろ！Aちゃんに見つめられたら。」

「で照れ隠しで絵になるとか言ってたわけか。」

「流石だね、正解。」

「やっぱ見てるだけで面白いわ。Aさんに一歩引いちゃうところ。」

「んなガンガン行けるわけないじゃん！」