にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ14)

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ぬりぬり大会ページ14

sideむかい

ツアー中、あべさくふかこじの4人で夜な夜なあの塗り塗りゲームを一緒にやってるんよね。

集まるのは阿部ちゃんの部屋。そこは去年から変わってへんのよ。

「今日はちょっと声かけてみるね。」

それぞれSwitch持ち寄ってゲームを起動させている最中、ふっかさんがとあるグループチャット画面を開いてメッセージを送ってん。

もちろんオレにもそのメッセージが届いてて。

そのグループは、ゲーミングルームメンバー中心のスプラグループ「宮田くんと愉快なスプラ仲間たち」改め、「JGRスプラ部」。

なんでグループ名変わったか、宮田くんがメンバー増えてきて自分の名前ついてんの恥ずかしいからなんやって。そりゃそうやなって思ったわ。

ふかざわお疲れ様です!
今SnowMan佐久間阿部向井深澤オンラインで部屋作ってるので入りたい方いたらどうぞ!

JGRメンバーじゃないんやけど、阿部ちゃんとマネージャーのAさんはこのグループに入ってて。

この呼びかけ、ふっかさん的にはAさんとプレイすることが本当の目的なんやないかと勝手に思ってる。

「お、Aさんオンラインやん。」

「ふっか呼んでくればー？一緒にやりたいんでしょ？」

オレがAさんがオンラインになったことに気付いて呟けば、すかさず反応したのはさっくん。ふっかさんの顔を見ることもなくポーンと火薬をぶん投げ。

見透かされていたふっかさんは慌てつつも、

「みんなでワイワイやるの楽しいからねー。」

「阿部ちゃんが言うなら……呼んでくるわ。」

阿部ちゃんがうまいこと乗せてくれたおかげで、Aさんの部屋まで呼びに行ったふっかさん。その間にもオンラインのスプラ部メンバーが増えて、プライベートマッチができるようになった。

「お邪魔します。すごい、本当に皆さん集まってやってるんですね。」

手にSwitchを持ったAさんが登場。コントローラーの色が緑とオレンジでなんとなく嬉しくなった。

なんでかって言うと、絶対そんなつもりはないやろうけどオレの新旧メンカラなんよ。ちょっと気になってまう。

「隣失礼します。」

「どうぞどうぞー。」

隣に座ったAさん。お風呂に入ったあとだからか、石鹸の匂いがふわっと漂う。

ええ匂いや……。そんなん嗅いでしまったらゲーム一緒にするだけなのに無駄に緊張してまう！

そのせいか1試合目はちょっとミスが目立っちゃったよね。