にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ38)

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うちの妹① ページ38

sideにかいどう

カウコンの時に慎太郎、なべでご飯行こうという話になり、今日がその約束の日。

Aには事前にこのメンバーで行くからとお知らせ済み。それなら私も友達とご飯行こうかなといつものお友達といつものお店に行くらしい。

「かんぱーい！」

慎太郎の元気すぎる掛け声で乾杯してご飯会スタート。

掛け声の勢いのままぐいっと行く慎太郎に、ちびちび飲むなべ。こんなに違うのに一緒に飲んでるって本当面白いな。

「やば、枝豆うま。」

「たたききゅうりもうまいっすよ！」

オーダー後割とすぐに届くおつまみをもぐもぐしながら、お互いの近況を話していく。

「やっぱりメンカラのものって好きになっちゃいます？ふたりして緑のもの食べてますけど。」

「ホントだー緑じゃーん！」

飲む前から越え大きめな慎太郎、飲んだことでさらにテンション上がっちゃってない？

まあなべに言われた通り、言われてみれば確かに緑の食べ物食べちゃってるんだけど。

「雑貨はなんか緑のもの手に取っちゃうね。」

「分かりますー！自分のものって気がして！」

そう言いながら今度はサラダをよそい始める慎太郎。緑メドレーし始めたな。オレは一旦休止してだし巻き卵を食べ始める。

「で妹にもそれがうつっちゃって、なんか気付いたら家の中緑のもの増えてんのよ。」

「ん？二階堂くんって妹さんと一緒に住んでるんですか？」

「まあね。」

そして流れで妹のことを話したら、ちょっと驚いているなべ。ひとり暮らししてるって思ってたのかな。妹と住んでるとはっきり言ったことはないしね。

「この前買ってたスニーカー、白地に緑のライン入ってたし。」

「ニカ担さんですねぇ！絶対いい子！それならメンカラ緑のオレも実はオレも好きだったり……？」

「それは知らん。……あ、でもゆり組好きって言ってた。」

「え！？パニックパニック！」

「えーしょっぴーうらやましー。」

普段なら絶対言わないだろうに、なんかお酒入っちゃうと言っちゃうよね。あっちはオレの妹が何者なのか知らないから別にいいか。

なべめっちゃパニクってる。いいぞ、思う存分慌てたまえ。

「はい！SixTONESの緑についてもよろしくお伝えくださいっ！そして直に挨拶したいです！」

「よろしくは伝えるけど直はだめー。」

「そりゃダメでしょ、二階堂くん絶対妹のこと好きすぎるから。」

「なべーその言い方なんだよー。」

「……やっべ！すみません！」