にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ30)

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カウントダウン② ページ30

sideさくま

カウコンのオレたちの楽屋に宮田くんと二階堂くんが現れて。宮田くんはオレに用かな！？なんて張り切って話しかけようと思ったらAちゃんが先に呼ばれて。

宮田くんに呼んでもらえる気でいたから、目の光消えちゃったんじゃないかってくらいの目してたと思う。だって二階堂くんが、うわっ……って顔してたもん。

Aちゃんと宮田くんの話は早々に終わったから、もしかしたらただの業務連絡的なやつだったのかもしれない。そう思ったら佐久間さんの元気もすぐに戻って。

しかもちゃんとすぐに宮田くんはオレのことを呼んでくれたしね。

二階堂くんは「ニカ's fam」っていう宮田一派の亜種みたいな会のメンバーである慎太郎や翔太と話してて。そこにAちゃんも何故か混ざってた。

こうやって普段は見られない組み合わせを見ることができるのがこのカウコンな訳だけど。

「慎太郎ー。何話してたの？」

「ニカ's famでご飯行きましょって。」

「Aちゃんも？」

「Aさんはちがうよー。なんか二階堂くんから紙もらってた。」

キスマイのお二方が帰ったあと、なんとなく気になったので慎太郎にどんな話をしていたのか聞けば、特に何の変哲もない仲いい人たちの会話で。

ただ一緒に話しているように見えたAちゃん、ご飯行く件には関わっていないらしい。それ聞いてちょっとホッとしちゃった。けれど何か気になる紙。

「紙？」

「マネージャーからって二階堂くん言ってたから仕事の事じゃないかな。」

宮田くんからも二階堂くんからも。こうなるとどっちかは業務連絡に見せかけて個人的な連絡してたのかも。うわーなんでこんな気になるんだろ。

ふと頭をよぎる気持ちの名前。

……いやいや！気のせいだよ！

「さっくんどうしたの？」

「大我。なんもないよ？」

「ほんとに？ちょっと顔赤いけど……。」

「え、まじ？」

「まじまじー。」

割と近くにいたらしい小さい頃からの付き合いである大我。だからかちょっとしたオレの異変に気づいたらしい。

ほっぺた触っても熱い感じはしないけど、大我からみたらいつもより赤く見えるんだろう。その原因はさっきポンっと頭に浮かんだ2文字のせいだね。

「みんなのことやっぱり好きだなって思ったらちょっと熱くなっちゃって。」

「今再認識したの？」

「そーそー！久しぶりにこう集まったらね？」

違う「好き」でごまかしてみたけど、やっぱり気のせいじゃないな、これ。